【国語】漢字が覚えられない中学生・小学生へ。効果的な覚え方と5つの暗記法
「何回書いてもすぐ忘れる」
「テストの前に必死で覚えたのに、本番で出てこない」
――そんな経験はありませんか?
漢字の暗記は、一見シンプルなようでいて、形・意味・読み・使い方と、実は覚えるべき情報が多く、正しい学習法を知らなければ苦手になりがちです。でも、覚え方を少し工夫するだけで、漢字はグンと覚えやすくなり、楽しくなります。
このコラムでは、小学生・中学生がやりがちなNG学習法から、すぐに実践できる暗記法5選、学年別の工夫、学習習慣化のヒントまで、わかりやすく5章立てで解説しています。漢字を「苦手」から「得意」に変える第一歩として、ぜひご家庭でも活用してみてください。
目次
第1章:なぜ漢字は「覚えられない」と感じてしまうのか?
覚えることが多すぎる…
漢字は“複雑な情報のかたまり”
「いくら書いても覚えられない」「テストの前は覚えたのに、すぐ忘れてしまう」――そんな声を小学生・中学生からよく聞きます。
漢字は、形・読み方・意味・使い方など、覚える要素が多く、単純な暗記ではなかなか定着しないのが特徴です。さらに画数が多い漢字になると、ひとつ書くのにも時間がかかり、「また間違えた…」というストレスも生まれがちです。
そもそも「漢字はただ覚えるもの」と思っていない?
多くの生徒が、漢字を「ただの記号」として丸暗記しようとしてしまいます。しかし、漢字はもともと意味を持った文字です。
たとえば「海」という字は、「さんずい(氵)」に「毎」という部首の組み合わせ。「水に関係する場所」というイメージや意味を意識するだけで、記憶の定着度はグッと上がります。
意味と形を結びつけて覚えることが、漢字学習のポイントなのです。
「書いて覚える」だけでは定着しない理由
漢字の勉強といえば、「ひたすら書く」が王道ですが、実はそれだけでは記憶に残りにくいという研究結果もあります。理由はシンプルで、「意味を理解せずに繰り返しても、脳が重要な情報だと認識しないから」です。つまり、ただの作業になっている可能性が高いのです。
書くことは大切ですが、それに加えて「声に出して読む」「意味を確認する」「例文で使ってみる」など、複数の方法を組み合わせることが、覚えるコツです。
苦手意識の正体は“覚え方を知らないだけ”
「漢字が苦手」と思っているお子さんの多くは、決して能力が足りないわけではありません。実は、「どう覚えればいいのか」を知らないまま、自己流でがんばってしまっているのです。効率的な覚え方を知るだけで、ぐっと覚えやすくなり、勉強へのモチベーションも変わってきます。
次章では、多くの小中学生がやってしまいがちな「覚えられない原因となるNGな覚え方」について、具体例を交えてご紹介します。
第2章:小学生・中学生がやりがちなNGな覚え方とは?
「とにかく書く」だけの学習は効果が薄い?
「漢字の勉強=とにかく書いて覚える」と思っていませんか?もちろん“書く”こと自体は大切ですが、意味を理解せずに繰り返すだけの学習では、記憶が長続きしません。特に「とにかく10回書けばOK」というような“作業化した反復”は、頭に残りにくく、すぐに忘れてしまうことが多いのです。実際、「テスト前には覚えていたのに、すぐ忘れた…」という生徒の多くは、形だけを機械的に書いていただけで、意味や使い方を考えていないケースが目立ちます。
「なんとなく見てるだけ」で覚えたつもりに
書くのが面倒で、漢字ドリルを“眺めるだけ”で覚えようとする子もいます。ですが、ただ見ているだけでは、記憶は定着しません。目に入れても、脳が「これは重要だ」と判断しなければ、情報として残らないのです。特にスマホやタブレットに慣れている世代では、視覚情報に頼りすぎて“アウトプットの練習”が足りないことが原因になることも。
間違えた漢字をそのままにしていませんか?
テストや練習問題で間違えた漢字、復習せずにそのままにしていませんか?間違いこそが“伸びるチャンス”です。特に漢字は、自分がどこをどう間違えたのかを意識しながら、もう一度しっかり書いて、意味を確認し、使い方までチェックすると記憶の定着率がぐんと上がります。間違えた文字を「なんとなく苦手」と放置してしまうと、苦手意識だけが強まり、さらに覚えにくくなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
「覚え方を知らない」まま頑張っている子どもたち
多くの小学生・中学生は、決して勉強をさぼっているわけではなく、“やり方”がわからないまま一生懸命やっているのです。その結果、「覚えたつもりだったのにテストで書けなかった」「がんばったのに点数に結びつかなかった」という経験が積み重なり、やがて苦手意識に変わってしまいます。
次章では、そんな子どもたちでも今日からできる、覚えやすく、忘れにくい効果的な漢字暗記法5つをご紹介します。
第3章:覚えられるようになる!効果的な漢字暗記法5選
漢字の暗記に悩む小中学生は多いですが、「覚え方」を工夫するだけで、驚くほどスムーズに覚えられるようになります。
ここでは、今日から実践できる効果的な暗記法を5つご紹介します。
① 意味をセットで覚える
漢字は“形だけの記号”ではなく、「意味のある文字」です。たとえば「林(はやし)」という字なら、「木が2本並んでいる=たくさんの木=林」というように、意味をイメージしながら覚えると記憶に残りやすくなります。意味がわかることで、他の熟語(森林、林間など)にもつながり、語彙力アップにも効果的です。
② イメージや語源で記憶に残す
漢字はもともと象形文字が多く、「見た目」や「成り立ち」に注目すると覚えやすくなります。たとえば「休」という字は、「人+木」で「木のそばで人が休む」から来ていると知ると、形も意味もセットで自然に覚えられます。このように、図やイラスト、ストーリー仕立てで覚えるのもおすすめです。
③ 音読+書く=“声と手”で覚える
漢字を書くときには、ただ書くだけでなく、声に出しながら書くことで記憶の定着が高まります。「読む」「聞く」「書く」の複数の感覚を同時に使うことで、脳が「重要な情報」と判断し、長期記憶に残りやすくなるのです。「漢字練習のときは、必ず音読する」を習慣にしてみましょう。
④ 「使って」覚える:例文や日記に登場させる
覚えた漢字を実際に使う場面を増やすことで、定着率はさらにアップします。例えば「習った漢字を使って短文を書く」「日記の中に今日の漢字を入れてみる」など、アウトプットを意識した練習が効果的です。“書ける”だけでなく、“使える”ようになることが大切です。
⑤ 間違いノートの活用:苦手漢字だけの復習帳を作る
漢字の間違いは、復習チャンスの宝庫です。「テストで間違えた漢字」「何度も間違える字」だけを集めた“自分専用の復習ノート”を作っておくと、ピンポイントで弱点を克服できます。覚えにくいものこそ、繰り返し確認することで“定着”につながります。
次章では、小学生と中学生それぞれに合った「覚え方の工夫」や、家庭でのサポート方法についてお伝えします。お子さんの年齢や性格に応じた学習のヒントがきっと見つかるはずです。
第4章:学年別!小学生・中学生に合った覚え方の工夫
漢字の覚え方は、年齢や発達段階によって“合う学習法”が異なります。
ここでは、小学生と中学生、それぞれに適した覚え方の工夫と、保護者の方ができるサポートのポイントをご紹介します。
小学生は「楽しい・繰り返す・視覚的」がカギ
小学生の漢字学習には、楽しく・何度も繰り返すことが何より大切です。まだ抽象的な思考が得意でない年齢なので、「漢字カード」「クイズ形式」「絵で意味を連想させる」など、視覚的な工夫やゲーム感覚の学習が効果的です。また、書いて覚える際も、「1日1回10分」など短時間でいいので、毎日続ける習慣づくりを意識しましょう。「今日はどんな漢字を覚えたの?」「漢字でしりとりしようか」など、親子の会話に漢字を取り入れるのもおすすめです。
中学生は「文脈で覚える」+「語彙力アップ」を意識
中学生になると、漢字テストや入試にも関わってくるため、意味理解と語彙力強化がポイントになります。この時期の漢字学習には、「単語単位」ではなく、「文の中でどう使われるか」を意識した覚え方が効果的です。たとえば、「責任」「信頼」などの熟語を例文で覚える、「日記にその日習った漢字を使って書いてみる」など、“使える漢字”として定着させる工夫を取り入れてみましょう。また、同音異義語や漢字の意味の違いなどにも触れると、入試対策にもつながります。
保護者のサポートは“声かけ”と“見守り”が基本
保護者としては、「もっと練習しなさい!」とつい言いたくなりますが、一番大事なのは“習慣をサポートする”ことです。毎日5分でも「今日の漢字どうだった?」と聞いてあげるだけで、お子さんの意識が変わります。また、間違いを指摘するよりも、「昨日より書けるようになったね」「覚えてたのすごいね」といった前向きな声かけが、やる気を引き出す大きな力になります。
年齢・成長に合った方法で、無理なくステップアップ
小学生と中学生では、学習へのアプローチが大きく違います。大切なのは、「その子の今」に合ったやり方で、無理なく取り組むことです。完璧を求める必要はありません。一文字ずつ、少しずつでも「覚えられた!」という体験を重ねることで、漢字への自信が育っていきます。
第5章:「苦手」から「得意」に変えるには?続けやすい工夫がカギ
大切なのは「短くても、毎日続ける」こと
漢字がなかなか覚えられない原因のひとつは、学習が一時的・断続的になってしまうことです。一夜漬けのように集中して覚えても、時間が経つとすぐに忘れてしまいます。だからこそ、漢字学習で最も大切なのは、“短くてもいいから、毎日少しずつ続ける”こと。たとえ5分でも、毎日机に向かうことで、記憶が定着しやすくなります。「1日1ページだけ」「新しい漢字を3つだけ」など、小さな目標から始めると、習慣化もしやすくなります。
「できた!」を積み重ねる成功体験を大切に
勉強を続けるうえで、モチベーションの源になるのが“できた!”という成功体験です。たとえば、「前よりも速く書けた」「今日は全部正解だった」「この字は自分で説明できる」――そんな小さな達成感が、子どもたちのやる気を育てます。点数や結果ばかりを気にするのではなく、努力のプロセスや成長に注目して褒めてあげることが、学習意欲の継続に繋がります。
自分だけの「覚え方のコツ」を見つけると強い
人によって覚えやすい方法は異なります。「絵で覚えるのが得意な子」「声に出すと覚えやすい子」「語源や意味から理解するのが好きな子」など、それぞれの得意パターンがあります。いろいろな方法を試してみて、「自分に合った覚え方」を見つけることが、苦手克服への第一歩です。自分のやり方で覚えられるようになると、学習が“自分ごと”になり、楽しさや自信にもつながっていきます。
「苦手」は変えられる。“できるようになりたい”気持ちを応援しよう
どんな子でも、最初は「うまくいかない」「なかなか覚えられない」と感じることがあります。でも、それは当たり前のこと。焦らず、コツコツ続けることで、必ず「得意」に変わっていきます。そして大切なのは、「できるようになりたい」という気持ちを大事にしてあげること。家庭でも学校でも、その気持ちを応援するだけで、子どもたちは前向きに取り組むようになります。
お子さまの漢字学習にお悩みの保護者の方へ。
当塾では、ただの丸暗記ではなく、一人ひとりの理解に合わせた“意味のある学び”を大切にした指導を行っています。「漢字が覚えられない」「家庭学習で何をすればいいかわからない」といったご相談も、お気軽にお寄せください。
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