「なんとなく」の理解で進んでしまう

英語に苦手意識を持つ生徒の多くが共通して陥るのが、「なんとなく」で学習を進めてしまうことです。たとえば「I am happy.」という文を見て、意味はわかるものの、「なぜamなのか」「be動詞とは何か」といった仕組みを理解せずに暗記してしまうケースです。こうした“表面的な理解”に頼っていると、少し応用的な文法が出てきた時に対応できず、テストでも点が取れなくなります。

単語を「書いて覚える」だけでは不十分

英単語の勉強法として多くの生徒が行っているのが「ノートに何回も書く」という方法です。しかし、ただ書いているだけでは記憶に残りにくく、時間ばかりかかってしまいます。英単語は「見て意味がわかる」「聞いてイメージできる」「使って文が作れる」という3つの段階を意識して覚えることが大切です。とくに、「その単語が文の中でどう使われるか」を知ることが、長期的な定着につながります。

文法を「丸暗記」しようとする

英語の文法を覚える際に、「文の形だけを暗記しようとする」ことも落とし穴の一つです。例えば「Do you like music?」という疑問文をただ覚えるのではなく、「doはなぜここにあるのか」「主語がheやsheならどう変わるのか」など、ルールと仕組みを理解しながら覚えることが重要です。文法はパズルのようなもので、ルールがわかれば自然と使いこなせるようになります。

間違いを振り返らない

英語が苦手な生徒の多くが、テストやワークで間違えた問題を「やり直しせずに放置」してしまいます。しかし、間違いの中にこそ「理解不足のサイン」が隠されています。たとえば、be動詞と一般動詞の使い分けで間違えたなら、その違いにまだ自信がないということ。解きっぱなしではなく、「なぜ間違えたのか」「どこがあやふやだったのか」を振り返ることが、次の理解につながるステップになります。