英単語暗記の技術|小中高対象!定期テスト&入試&検定に効く“記憶に残る”学習法
英単語が「覚えられない」を卒業しよう!
今日からできる効率暗記法
「英単語が覚えられない…」
これは小学生から高校生まで、多くの生徒が抱える共通の悩みです。ノートに何回も書いて覚えたつもりでも、いざテストになるとスペルが出てこない。英検や入試の長文に出てきても意味が浮かばない――そんな経験、ありませんか?
実は、英単語の暗記において大切なのは、「何回書いたか」ではなく「どう覚えたか」。ただの丸暗記では、脳に情報が定着しづらく、時間をかけてもなかなか成果が出ません。一方で、五感を使った学習法や、語源・フォニックスの知識を組み合わせることで、短時間でも効率よく記憶に残すことが可能です。また、単語の意味を覚えるだけでなく、「聞く」「読む」「使う」というアウトプットまで意識することで、定期テストや英検・入試での得点力もぐんとアップします。
この記事では、英単語暗記が苦手な小学生・中学生・高校生向けに、
- ・暗記がうまくいかない理由
- ・記憶に残る効率的な学習法
- ・毎日の学習ルーティンの作り方
- ・応用力をつけるトレーニング法
などを5章構成でわかりやすく解説します。

第1章:なぜ覚えられない?
英単語は「暗記するだけ」では定着しない理由
原因①:脳は「意味のない繰り返し」を忘れるようにできている
人間の脳は、関連性のない情報を記憶するのが苦手です。
たとえば「apple=りんご」と100回書いたとしても、それが「果物」「赤い」「甘い」といった自分の記憶や経験とつながっていなければ、単なる“記号”として処理されてしまいます。
→ つまり、「意味のある情報」として脳に残るようにしないと、どんなに繰り返しても長期記憶にはなりません。
原因②:「入力だけ」の学習では脳が働かない
多くの生徒がやっているのが、
- ・ノートに10回書く
- ・単語帳を“眺める”
- ・音声だけ聞いてみる
といった「インプット型」の学習です。これでは“脳が受け身”になってしまい、記憶が浅くなることがほとんどです。
→ 単語を「見る」「聞く」だけでなく、「書く」「話す」「使う」など、アウトプットの要素を入れることで、記憶は定着しやすくなります。
原因③:同じ単語ばかりを“まとめて”覚えようとしている
「月曜日に50語まとめて暗記して、テスト前に見直す」という学習法では、記憶が定着しません。短期間に集中して覚えようとすると、“一時的な記憶”になり、すぐに忘れてしまうのです。
→ 記憶に残すには、“繰り返し、少しずつ”が基本です。毎日少しずつ分けて復習する「分散学習」が効果的です。
英単語が覚えられないときは、「自分の努力が足りない」と感じがちですが、実際には記憶のメカニズムに合った方法で学んでいないことが原因である場合がほとんどです。
大切なのは、
- 単語に意味づけをして覚えること
- 五感を使って脳を刺激すること
- 少しずつ繰り返すことで記憶を強化すること

第2章:五感で覚える!
記憶に残る英単語暗記テクニック
テク①:声に出す+書く=“耳と手”で記憶を強化
英単語を声に出しながら書くことで、聴覚と運動感覚を同時に使うことができます。
【やり方】
- 単語を見て、発音しながら書く(例:”apple, apple…”)
- できれば意味も同時に口に出す(例:”apple, りんご”)
→ 聞いて、言って、書いて…の三拍子がそろえば、記憶の定着率は一気に上がります。
テク②:イメージと一緒に覚える
「cat=ねこ」と丸暗記するよりも、「ねこの写真を見ながら“cat”と声に出す」ほうが、はるかに記憶に残ります。
【ポイント】
- 単語と一緒に「写真」「イラスト」「実物」をセットにする
- 自分でイメージを描いてノートにまとめるのも◎
→ 脳は「意味のある記憶」や「視覚情報」を優先して記憶します。
テク③:リズムにのせて覚える
単語をリズムに合わせて発音したり、リズム暗記アプリを使うと、楽しみながら覚えられます。
【おすすめ】
- 単語+意味を4拍子でリズム読み(”apple – りんご、apple – りんご”)
- 英語ラップやチャンツを取り入れても効果的!
→ 音楽にのせた記憶は、感情にリンクしやすく長く残ると言われています。
テク④:手を動かす=「書き写し」ではなく「使って書く」
ノートに10回ずつ写すのではなく、「文を作って書く」ことでアウトプットの練習になります。
【例】
- ・I like apples.
- ・This is a cat.
→ 単語を「使って覚える」ことで、実践的な語彙力が育ちます。
英単語の暗記を成功させるカギは、「五感を刺激する」ことにあります。ただ目で追うだけの学習ではなく、音・動作・イメージ・感情をともなう学習法を取り入れることで、脳にしっかり残る記憶が作られます。

第3章毎日15分の力!
短時間で続ける英単語復習サイクルの作り方
記憶は“忘れる前に思い出す”が基本
エビングハウスの忘却曲線によると、人は学習後24時間以内に約70%の内容を忘れてしまうと言われています。つまり、「覚えたその日のうちに」「翌日に」「1週間後に」復習することで、記憶を長期保存できるのです。
【理想の復習スケジュール】
- その日覚えた単語を、寝る前にもう一度チェック
- 翌日に再確認(1分でもOK)
- 3日後・1週間後・2週間後にもう一度だけ復習
→ このサイクルを「1単語3~5回見る」ペースで続ければ、自然と定着します。
毎日15分でOK!「スキマ時間」を使いこなす
通学中・休み時間・食後のひとときなど、毎日のちょっとした時間を使えば、勉強時間は確保できます。
【例】
- 朝食後の5分で昨日の単語チェック
- 学校の休み時間に1~2語復習
- 夜寝る前に1分だけ見直し
→ 「完璧にやろうとしない」ことが継続のコツ。1日15分でも“毎日やる”方が圧倒的に効果的です。
学習アプリや単語カードで手軽に復習
スマホアプリや単語カードは、「いつでも・どこでも・短時間で」使える優秀な学習ツールです。
【活用法】
- 1日10単語ずつ「表示→隠す→答える」の繰り返し
- アプリなら発音音声や例文付きのものがおすすめ
→ 時間を決めて使うと“やりすぎ防止”にもなります。
自分専用の「間違えた単語リスト」を作る
完璧に覚えられなかった単語こそ、しっかり復習すべき!
【やり方】
- テストで間違えた単語だけをノートにまとめる
- そこだけ毎晩チェックする「マイ弱点単語帳」にする
→ 間違えたところだけ復習することで、“効率重視”の学習が可能になります。
英単語の暗記に必要なのは、長時間の努力よりも「短時間×高頻度」の工夫です。記憶のタイミングを意識し、スキマ時間でコツコツ続けることで、無理なく語彙力は伸ばせます。

第4章:読み・意味・形をつなぐ!
フォニックス・語源・イメージで深く覚える英単語暗記法
フォニックスで「読み方のルール」を身につける
フォニックスとは、「文字と音の関係」を学ぶ方法です。
たとえば、
- cat → “キャット”(c=ク、a=ア、t=ト)
- name → “ネイム”(a_e=エイと読む)
→ 規則を知ることで、知らない単語でも読めるようになり、リスニングやスピーキング力もアップします。
【学習法】
- 単語帳を使うときに、発音記号も必ず確認する
- 音声付きのアプリやCDで耳から音のパターンを学ぶ
- フォニックスの基本ルールは5分×毎日でも習得可能!
語源を知ると「意味」が広がる
英単語には、共通の“語源”を持つ単語がたくさんあります。
例えば、
- transport(運ぶ)=trans(向こうへ)+port(運ぶ)
- import / export / support / report も同じ“port”が使われています
→ 語源を知っていれば、初めて見る単語でも「意味を推測する力」が身につきます。
【活用例】
- 語源一覧をまとめておく(前置詞+語根など)
- ノートに似た語のグループを書き出して覚える
- 漢字の部首感覚で、“単語の中身”を理解!
イメージと結びつけると記憶が強くなる
単語に“映像”を重ねて覚えると、記憶の定着率は飛躍的にアップします。
【おすすめ】
- 単語を覚えるときに、その意味を絵に描いてみる
- ネットやアプリで「画像検索」して視覚的に覚える
- 特に名詞・動詞など具体的なものはイメージ記憶に最適!
→ 脳は「ストーリー」や「絵」で記憶した情報を長く保持する性質があります。
英単語を「意味だけ」で覚えるのは限界があります。「どう読むか」「どう書くか」「どんな意味のかたまりか」を理解することで、単語学習は深く、実用的なものになります。
- ・フォニックスで音のルールを
- ・語源で意味の広がりを
- ・イメージで印象的に定着を
これらを組み合わせて学ぶことで、英語の語彙力は“単なる暗記”から“使える知識”へと進化します。

第5章:本番で差がつく!
検定・入試に効く応用力と語彙運用力の鍛え方
アウトプットを意識した学習が語彙力を鍛える
単語は「思い出せる」ようにして初めて自分のものになります。そのためには、アウトプット(使う練習)が不可欠です。
【おすすめアウトプット法】
- 日本語→英語で口に出してみる
- 英単語を使った英文を1日1文ノートに書く
- 英作文で使える単語・表現をリスト化する
→ 単語を「使う場面」を想定すると、定着力がぐっと上がります。
長文読解で“見つけて・訳す”練習を
英検や入試では、長文内の単語の意味が瞬時に理解できるかどうかが勝負です。
【練習法】
- 毎日1本、短い英文を読む習慣をつける(1日10分でもOK)
- 意味を取りながら「この単語知ってる?」と自問しながら読む
- 単語帳で見た単語が出てきたらマーカーでチェック!
→ 単語を“文脈の中で使える力”が試験本番で差を生みます。
検定対策には「出題頻度順」の活用を
英検やTOEICでは、頻出語のパターンがあるため、ランダムに覚えるよりも出題傾向に合わせた学習が効果的です。
【活用法】
- 過去問や予想問題から、よく出る単語をリストアップ
- 5級~2級まで、レベル別に必要な語彙数を明確にする
- 単語帳の「出題頻度順」で優先的に暗記!
→ 限られた時間で最大の成果を出すには“戦略的な単語選び”がカギになります。
覚えた単語は「使ってフィードバック」で定着
書いて、読んで、声に出して終わり…では不十分。覚えた単語は、「自分の間違い」や「使い方のズレ」から学び直すことで、実力に変わります。
【フィードバック例】
- 英作文を先生やアプリで添削してもらう
- 単語テストで間違えた語を「なぜ間違えたか」まで分析する
- 自分だけの“間違い単語帳”を作る
英単語を「意味だけ」ではなく「使える語彙」に育てることで、検定や入試本番でも高得点が狙えるようになります。覚える→使う→見直す――この循環を繰り返すことで、あなたの語彙力は本当の武器になります。

英単語は「覚える」から「使える」へ進化させよう
英単語の暗記は、英語学習の中でも多くの人がつまずきやすいテーマです。
「何度も書いたのに覚えられない」「意味と綴りが結びつかない」「テストでは思い出せない」
――その原因は、努力不足ではなく、学習法の選び方にあります。
今回のコラムでは、英単語が定着しにくい理由からスタートし、五感を活用した記憶法、短時間で継続できる復習サイクル、語源やフォニックスを用いた深い理解、さらに検定や入試で得点につなげる応用力まで、幅広く解説してきました。
特に重要なのは、「インプットで終わらせない」こと。単語を見て覚えるだけではなく、声に出す・文にして使う・記述でアウトプットする――こうしたプロセスを通じて、はじめて“自分の語彙”として活用できるようになります。また、日々のスキマ時間にコツコツ復習し、「忘れる前に思い出す」ことで記憶は長期化されていきます。
英単語を「苦手なもの」から「得点源」「武器」へと変えていくには、正しい方法と継続力が必要です。

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