大阪府高校入試 国語の完全攻略!!合格できる小論文の書き方
小論文の書き方
ということで、今回は、小論文の書き方についてご紹介します。
原稿用紙の使い方
まず、最初に知っておいてほしいのが原稿用紙の基本的な使い方です。出題では字数制限があるなどの条件があります。正しい原稿用紙の使い方を抑えておきましょう。
題名や氏名は所定の欄に書く
入試などの出題では、題名や氏名を書く欄が指定されています。原稿用紙の本文内ではなく、所定の欄に書くようにしましょう。
改行後は一マスあけて書き始める
文脈上、改行をすることがあります。改行した次の行では一マスあけて書き始めましょう。ここで段落が変わるという目印として読みやすくなります。
符号は原則一マス使う
「」(カッコ)のような符号はそれぞれ一マス使って書きます。ただし、とじカッコが行頭にくるときは、直前の文字と同じマス内に書きましょう。
句読点も原則一マス使う
「、」や「。」のような句読点もそれぞれ一マス使います。正し、行頭にくる場合は、直前の文字と同じマス内に書きましょう。また、会話文の最後の句点はとじカッコと同じマスに書きます。
段落構成すると書きやすい
ここからは具体的な小論文の書き方についてです。
小論文の場合は、
「序論」「本論」「結論」
の三部構成にまとめると書きやすくなります。
各構成で改行をし過ぎないように注意し、目安としては三~五段落構成でまとめるように意識しましょう。
- 序論 -
これから何を論ずるのか、問題提起を行う段落です。
入試小論文では、あらかじめテーマが与えられているので、そのテーマについて簡潔に要約をしてから、その内容に対する自分の考えをしっかり示しましょう。
- 本論 -
問題敵に対する考察、結論の意見の根拠を述べる。
小論文の中心となる部分です。自分が問題提起した内容に対する考察を述べます。つまり、結論の意見につながるその根拠を示します。
ここでワンポイント!!
本論部分の中、特に前半部分の自分の実体験談を入れると、具体性と説得性が増します。
- 結論 -
序論の問題提起に対する答えを述べる段落です。
序論で問題提起した内容に対する答えをまとめます。本論の内容につなげて明確に自分の考えをまとめましょう。
推薦入試などで出題される「入学してがんばりたいこと」などのテーマの場合は、自分の前向きな姿勢をアピールすることも重要です。積極的に自分の意欲を表現しましょう。
ここでワンポイント!!
書き終わった後での内容変更はできるだけ避けましょう。時間制限的なことも不安ですが、一部だけ内容を変更し、当初の流れと変わってしまうと、全体を通して矛盾が出てしまう危険性があります。
ワンランク上の攻略術
小論文を完全攻略するために身につけて欲しいポイントを紹介します。
文体の混在を避ける
文体には、「常体」(~である。~だ。)と「敬体」(~です。~ます。)の二種類があります。一つの小論文の中で文体の混在はNG。一方の文体にそろえて書きましょう。
小論文では簡潔に表現できる「常体」を使う方が望ましいです。
消極的な表現の多様を避ける
文末の表現で「~と思う。」や「~かもしれない。」、「~のような気がする。」などの弱い表現の多用は消極的な印象を与えてしまうので、できるだけ避けましょう。
小論文では自分の意見を根拠を持って論ずる必要があります。
縦書きの原稿用紙では漢数字を使う
縦書きの原稿用紙の場合、原則として漢数字を使用します。固有名詞でアルファベットを使用する場合は、一マスに一文字ずつ書きます。
「すべて」「および」「など」はひらがなで書く
副詞の「すべて」「まったく」や接続詞の「また」「および」「したがって」、助詞・助動詞の「など」「ほど」「ように」などは漢字で書きます。
副詞の呼応に注意
「ぜんぜん大丈夫」は間違った使い方です。副詞の呼応を覚えておきましょう。
・まったく、ぜんぜん、少しも、決して → ~ない
・まるで → ~のようだ
・きっと、たぶん → ~だろう
ら抜き言葉に注意
「今日はゆっくり寝れる。」「彼はひとりで来れるだろう。」などは「ら抜き言葉」と呼ばれるもので、正しい使い方ではありません。本来は、「寝られる」「来られる」が正しい表現です。普段の会話では使いがちな言い方なので、注意しましょう。
口語表現は使わない
「しんどい」は関西地方の方言で、会話文で使用される口語表現です。小論文の中ではNGとなります。
注目されている社会問題に普段から触れておく
「国際問題」「高齢化社会」「情報化社会」「環境問題」「人権問題」「社会福祉」「教育問題」などはテーマとしてよく扱われるので、これらに関する社会問題は普段から積極的に情報を仕入れておきましょう。
様々な視点での意見や考えを知ることで、自分なりの考えも出てきます。それらをまとめる習慣をつけておくと良いでしょう。
これらの知識を前提に、まずは「書いてみる」という事が重要です。英語や数学のように小論文も反復の中で身についていくことがあります。
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