英語の語形変化を完全攻略!定期テスト・入試で差をつける勉強法
英語の語形変化は「知ってる」から「使える」へ!
「動詞の変化って覚えたはずなのに、テストになると間違える…」
「副詞にするの?形容詞のまま?」
英語学習でこのような疑問や不安を感じたことはありませんか?語形変化(word formation)は、英語の定期テストや高校入試でも頻出の分野です。動詞を名詞に、形容詞を副詞に変えるなど、単語の使い方を正確に理解していなければ、文法・長文・英作文すべてで失点の原因になります。
一方で、語形変化は「ルール」と「使い方」をしっかり整理して身につければ、点数を安定して取れる“得点源”に変わります。特に入試では、選択肢の文法正誤や語句整序、さらには英作文でその力が試されます。
このコラムでは、語形変化の基本から動詞・名詞・形容詞・副詞の使い分け、そしてテストや入試に直結する活用法まで、5つの章に分けて徹底解説します。「なんとなく」で解いていた問題が、「確信を持って」解けるようになるために!!

ハカセ
語形変化とは?基礎から理解しよう
英語の「語形変化」とは、1つの単語が文の中で果たす役割に応じて形を変えることを指します。たとえば、動詞から名詞に、形容詞から副詞に変えるなど、単語の「使われ方」によって形が変化するのです。
語形変化=文法と単語の“橋渡し”
正しい語形を選べるかどうかで、文の正確さが決まる!語形変化は、英語の文法力と語彙力の“両方”が問われる分野です。
たとえば以下のような問題:
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She is a beauty / beautiful / beautifully / beautify girl.(正解は “beautiful”)
このように、同じ語源を持つ単語のうち、文の中でどの品詞が必要かを判断して、適切な形を選ぶ力が求められます。これはただの暗記ではなく、「文全体の構造を理解しているか」が問われるのです。
基本の4品詞をマスターしよう
動詞・名詞・形容詞・副詞の役割を理解しておくことが第一歩。語形変化で登場する品詞は主に4つです。
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動詞(verb):動作や状態を表す(play, write, go など)
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名詞(noun):人・物・事を表す(player, writer, happiness)
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形容詞(adjective):名詞を修飾(happy, easy, important)
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副詞(adverb):動詞・形容詞・他の副詞を修飾(happily, easily, very)
たとえば「quick」は形容詞、「quickly」は副詞です。”She runs quick.” は×、”She runs quickly.” が正解になります。
語尾(接尾辞)で品詞を見抜く力をつける
-tion, -able, -ly など、語尾で判断するテクニックを身につけよう。英単語の語形変化は、語尾(suffix)に特徴があります。よく出るものを覚えておきましょう。
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名詞化:-tion, -ness, -ment(e.g. education, happiness, development)
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形容詞化:-able, -ous, -ful(e.g. comfortable, famous, helpful)
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副詞化:-ly(e.g. quickly, beautifully, easily)
これらのパターンを意識して覚えると、見慣れない単語でも品詞を推測できるようになります。
語形変化は英語の文法理解を深めるうえで欠かせない要素です。次章では、最も出題数が多く混乱しやすい「動詞の語形変化」を、過去形・過去分詞・ing形などに分けて詳しく見ていきます。
動詞の変化パターンをマスターするコツ
語形変化の中でも、特に頻出で重要なのが動詞の変化です。動詞は、文の時制や文型によってさまざまな形に変化します。「不規則動詞が覚えられない」「現在分詞と過去分詞がごちゃごちゃになる」などの悩みも多いはず。ここでは、動詞の変化パターンを整理しながら、混乱を防ぐ勉強のコツを紹介します。
動詞の基本は「原形・過去形・過去分詞」
動詞の三基本形を軸にパターンを整理するのが理解の第一歩。英語の動詞は、主に3つの形を覚える必要があります。
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原形:go, eat, take など
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過去形:went, ate, took など
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過去分詞:gone, eaten, taken など
be動詞(am, is, are)の変化も同様で、過去形はwas / were、過去分詞はbeenとなります。不規則動詞は一覧でまとめて覚えるのが基本ですが、よく出る20個程度を先に覚えてから広げていくのが効果的です。
「現在分詞」と「過去分詞」の使い分けに注意
-ingと-edの違いは“意味の違い”にも直結する。
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現在分詞(〜ing):進行形や動作中を表す(例:playing, talking)
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過去分詞(〜ed/不規則):完了形や受け身に使う(例:played, eaten)
例:
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He is playing soccer.(進行中)
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The soccer is played by him.(受け身)
このように、形が違えば文の意味も変わるため、文中の使われ方を見て正しい形を判断する練習が大切です。
使いながら覚える!ミニ英文作成で定着
動詞の変化は“使ってこそ覚えられる”。単語帳だけで終わらせない工夫を。たとえば、「speak – spoke – spoken」の変化を覚えたら、
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I speak English every day.
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He spoke to me yesterday.
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English is spoken in many countries.
このように、3つの形すべてを自分で使ってみると記憶に残りやすくなります。問題集を解くだけでなく、自分で例文を作る“アウトプット学習”が動詞の語形変化には効果的です。
動詞の変化は、多くの文法単元とつながっている重要ポイントです。次章では、名詞・形容詞・副詞など、他の品詞への語形変化を整理し、混乱しない覚え方を紹介します。
名詞・形容詞・副詞の語形変化を整理しよう
語形変化は動詞だけでなく、名詞・形容詞・副詞の関係性を理解することも非常に重要です。入試や定期テストでは「この文の意味に合うように、空所に適切な形を入れなさい」という問題が多く出題されます。ここでは、それぞれの品詞の特徴と変化のポイントを整理していきましょう。
名詞化のパターンを押さえよう
動詞や形容詞に「-tion」「-ness」「-ment」をつけるだけで名詞になるケースが多い。
例:
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educate → education
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happy → happiness
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develop → development
このように、語尾の変化で名詞に変わる単語が多数存在します。特に「-tion」は入試頻出のパターンなので、語幹とのセットで覚えておくとスムーズです。
形容詞は「名詞を説明する」単語
名詞の前に置いて性質や状態を伝えるのが形容詞の役割。
例:
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beauty → beautiful(美しい)
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care → careful(注意深い)
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use → useful(役に立つ)
形容詞の語尾には、「-ful」「-less」「-ous」「-able」などがよく使われます。逆に「-less」がつくと、「〜がない」意味(hopeless=望みがない)になるので、意味の変化にも注目しましょう。
副詞は「動詞や形容詞を修飾する」単語
副詞は動作の様子や程度を表す。形容詞+-lyの形が基本。
例:
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quick → quickly
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careful → carefully
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easy → easily
文中では、「動詞をどう行うか(例:run quickly)」や、「どの程度か(例:very useful)」を補足する働きをします。ただし、「good → well」など、不規則な変化をする副詞もあるため注意が必要です。
名詞・形容詞・副詞の変化は、語尾の法則を覚えておくことで見分けやすくなります。次章では、これらを実際のテストでどう出題されるか、頻出パターンと対策を紹介します。
定期テストで頻出の語形変化問題の攻略法
語形変化は、中学英語の定期テストで非常によく出題されます。文法・語彙・長文・英作文など、さまざまな形式で出題されるため、単語の意味だけでなく“文中でどう使われるか”を意識することが得点アップのカギです。この章では、定期テストでよく出る語形変化の出題パターンと、その対策法を紹介します。
空所補充で品詞を見極める!
「何を入れるか」ではなく「何の品詞が必要か」を見抜く問題。
例題:
This is a very (help) book.
→ 正解は「helpful」
このタイプでは、「a very の後に来るのは形容詞」と判断できることが大切です。文法的に何が必要か?を考える癖をつけましょう。
意味の違いで正解を選ばせる“ひっかけ問題”も多い
形は似ていても意味が異なる単語に注意。
例題:
He is a success / succeed / successful / successfully student.
→ 正解は「successful」
このように、同じ語源を持つ単語でも、品詞が違えば意味も使い方も異なるため、意味だけで判断するとミスしやすくなります。「主語+be動詞+名詞 or 形容詞」のような文型の知識も合わせて活用しましょう。
問題演習+例文暗記で応用力をつける
問題をたくさん解く+例文ごと覚えると文脈判断がスムーズになる。
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選択問題を繰り返して「見慣れる」
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正解の文をそのまま「声に出して覚える」
この2つの学習法を組み合わせると、文脈ごとの使い方が自然と身につきます。
「practice makes perfect(練習は完璧を作る)」ということわざの通り、反復学習こそが語形変化の定着に直結します。
定期テストで確実に得点を取るには、知識と文脈判断力の“両輪”が必要です。次章では、入試や英作文で語形変化をどう活かすかを具体的に解説していきます。
入試対策―語形変化を活用した英作文のポイント
入試では、語形変化が単独の問題として出題されるだけでなく、英作文の中で自然な形で使えるかどうかが評価の分かれ目になります。語彙力と文法力を“実践で活かす”ために、語形変化をどう英作文に組み込むかを解説します。
正しい語形を使うと文全体が引き締まる
形容詞と副詞の使い分けなど、文の自然さに直結する。
たとえば次のような英文:
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× She sings very good.
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○ She sings very well.
このように、語形を間違えると意味が通じなくなったり、不自然な表現になってしまうことがあります。特に入試では、「自然な英文を書けているか」が評価基準の一つ。品詞を意識して語形を選ぶことが、質の高い英作文には不可欠です。
「単語帳英語」から「文で使える英語」へ
単語は“使える形”で覚えることで英作文の語彙が豊かに。たとえば「decide(決める)」という動詞は、英作文では次のように変化して使われます。
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I made a decision.(名詞)
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He is a decisive person.(形容詞)
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She acted decisively.(副詞)
このように、1つの単語から派生する語形をセットで覚えると、表現の幅が広がるだけでなく、自然な英作文ができるようになります。
短文英作で「文脈に合わせた語形」を選ぶ練習を
1文ずつ「使う」練習が、入試本番での応用力につながる。たとえば、「その映画はとても感動的だった」という内容を英語で書くとしたら、
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The movie was very moving.(形容詞)
と書きます。「move(動かす)」という動詞を「感動的な」という形容詞に変えて使うわけです。こうした短文英作を繰り返すことで、語形変化を感覚的に選べる力がついてきます。
語形変化は、知識として覚えるだけでなく、“書いて使って実力にする”ことが大切です。

ハカセ
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