中学数学の公式を完全網羅!定期テストで点が取れる最強まとめ【図形・方程式・関数】




中学数学の定期テストでは、多くの生徒が

「公式を覚えているつもりなのに、点数が伸びない」

という悩みを抱えています。実はこの原因、「公式を暗記しているだけ」になってしまっていることが大きいのです。

公式は覚えるだけでは得点につながりません。

“どの場面で使うのか”“どう組み合わせるのか”まで理解してはじめて、確実に点が取れるようになります。

そこで本コラムでは、「中学数学の公式を完全網羅!定期テストで点が取れる最強まとめ【図形・方程式・関数】」というテーマで、中1〜中3までの全公式を分野別にわかりやすく整理しました。

さらに、テストに直結する「使い方」や「ミスしやすいポイント」まで丁寧に解説します。
中学生はもちろん、保護者の方や指導する先生にも役立つ、“一生使える公式のまとめ”を目指した内容です。

なぜ公式の理解が大切なのか?

例えば、三角形の面積公式「1/2 × 底辺 × 高さ」を覚えていても、どれが高さなのか判断できなければ問題は解けません。

一次関数でも、「y=ax+b」を知っていても、「a が何を表すのか」「b はどんな意味なのか」が曖昧なままでは文章題に太刀打ちできません。

つまり、

公式=覚えるものではなく、使いこなすもの

という視点が重要なのです。

このコラムの特徴

  • 1)分野別に必要な公式をすべて整理(計算・関数・図形)
  • 2)定期テストの頻出パターンを徹底分析
  • 3)使い方のポイントやミス例を具体的に紹介
  • 4)図解でイメージしやすく、丸暗記に頼らない理解をサポート

本記事では、単に公式を並べるだけではなく、「なぜその公式が必要なのか」「どんな場面で使うのか」まで丁寧に掘り下げていきます。

最後の第6章では、実際の定期テストを想定した「使い方の攻略法」まで解説するため、読み終わったころには、“公式を覚える” → “使える”にレベルアップできる内容になっています。

数学が苦手な生徒でも、公式の意味がわかると、一気に得点源に変わっていきます。
ぜひ、このコラムを活用して、次の定期テストで高得点をめざしましょう。






第1章|中学数学の公式を攻略する前に

覚え方・使い方のコツ

中学数学の定期テストでは、公式を「知っている」だけでは十分ではありません。「どの場面で使えばいいのか」「どうやって問題文から読み取るのか」という“使いこなす力”がなければ、点数につながらないからです。

まずは、公式学習のつまずきを防ぎ、これからの学習をスムーズにするための“基本姿勢”をまとめていきます。

なぜ「公式を覚えるだけ」では点が取れないのか

公式を丸暗記しているだけだと、実践問題で必ずつまずきます。

たとえば、三角形の面積公式を知っていても「どれが高さなのか」が分からなければ計算できませんし、一次関数の式を覚えていても「傾きの意味」が理解できていなければ文章題に太刀打ちできません。

公式は“使う道具”であり、使い方を知らなければ宝の持ち腐れになってしまいます。定期テストでは単純な暗記問題は少なく、「公式の意味を理解し、正しく選ぶ問題」が多数出題されます。

だからこそ、“暗記”ではなく“理解と判断”が大切なのです。

公式を覚えやすくする3つのコツ

① 意味をセットで覚える

公式は「なぜそうなるのか」を理解して覚えると、忘れにくくなります。例えば台形の面積公式も、“平行四辺形を半分にした”というイメージがあれば、式を忘れても導き出せます。


② 類題を続けて解く

同じタイプの問題を連続で解くことで、「あ、このパターンはこの公式を使うんだ」と判断力が身につきます。定期テストでも、公式の“適用パターン”を把握しているかが得点の差になります。


③ 図に直す

関数や図形は、頭の中だけで考えると混乱します。問題文を読んだらまず、式や状況を“図”に表す習慣をつけてください。特に図形問題では、図を書くだけで正答率が大きく上がります。

定期テストでよくある失点パターン

定期テストでは以下のようなミスが頻発します。

  • 公式を思い出せない

  • どの公式を使うか判断できない

  • 途中式で計算を間違える

  • 図を書かないために条件を見落とす

  • 公式の“高さ”や“角度”などの意味を勘違いする

これらの失点は、すべて 「理解不足」と「整理不足」 によって起こります。つまり、正しい学び方さえ身につければ、防ぐことができるのです。

「どの公式を使うか」判断する練習が成績を伸ばす

数学が苦手な生徒の多くは、公式自体は覚えていても、選び方でミスします

  • 「これは一次関数の問題? それとも比例?」
  • 「どの長さが高さとして使える?」

こうした判断力は、問題を解く中で少しずつ身につきます。

特におすすめなのは、

  • ・例題を1問解く
  • ・解説を読み、なぜその公式を選んだか確認する

というサイクルです。これを繰り返すだけで、正しい場面判断ができるようになります。

このコラムの活用方法

本コラムは、次の流れで学びやすい構成になっています。

  • 1)分野別に公式を完全整理(計算・関数・図形)

  • 2)重要度つきで、覚える優先順位が明確

  • 3)定期テストでよく出る 頻出パターン を紹介

  • 4)図解で視覚的に理解しやすい

  • 5)最終章で “公式を使う力” を鍛える実戦演習つき

この順で読み進めれば、「覚える → 理解する → 使える」という、数学で最も重要な学習プロセスを自然と身につけられます。

公式は“覚えるもの”ではなく、“使いこなす道具”です。意味・判断力・図解を意識して学ぶことで、数学の理解は劇的に深まります。

次章からは、計算・関数・図形の公式を体系的に整理しながら、定期テストで点が取れる力を一緒に身につけていきましょう。






第2章|計算(数と式)の重要公式まとめ

文字式・因数分解・平方根

計算分野は、中学数学の中でも特に“定期テストの得点を大きく左右する”分野です。文字式・方程式・因数分解・平方根──どれも一見バラバラの内容に見えますが、「式を整理する」「意味を読み取る」という共通の力が必要になります。

この章では、各分野の公式と基本の考え方、そして失点しやすいポイントまでまとめていきます。

文字式の基本:同類項・分配法則・式の値

同類項の計算

文字式では、文字が同じ項同士をまとめます。たとえば、

3a + 5a = 8a

2x² – x² = x²

というように、文字や次数が一致しているものだけを足し引きできます。

■ よくあるミス ■

  • ・x と x² をまとめてしまう
  • ・マイナスの符号を見落とす

分配法則(展開)

計算の最も基本となる法則です。

a(b+c)=ab+ac

を軸に、次のような形も同じ考え方で広がります。

〈例〉

(x+3)(x+2)=x2+5x+6

展開公式を覚える前に、「1つずつかける」イメージを持つことが大切です。


▼式の値の求め方

与えられた文字に数字を代入し、丁寧に計算していきます。カッコをつけずに代入すると符号ミスが起こりやすいので、( )に入れて代入する癖が得点アップのポイントです。

方程式の解き方:移項・比例式の変形

▼一次方程式の基本

ポイントは以下の3つ:

  • 1)x のついた項を左へ、数字を右へそろえる
  • 2)移項は「符号が変わる」ことに注意
  • 3)最後に x の係数で割る

〈例〉
3x–5 = 10

→ 3x = 10+5 ※移項で符号が変わる!

→ 3x=15

→ x = 5


比例式の変形(内項の積=外項の積)

比例式 a/b=c/d は、

ad = bc

として変形できます。

これはテストに非常によく出ますが、両辺に「b と d をかけた」結果であることを理解しておくと忘れません。

因数分解:基本の公式とポイント

因数分解は展開の逆の操作と考えると理解しやすくなります。

▼共通因数でくくる

最初に「全ての項に共通する数や文字がないか」を確認しましょう。

〈例〉

3×2+6x=3x(x+2) ※各項に「3」と「x」が共通している!


▼因数分解 基本の3公式

  • 平方差
     a2–b2=(a+b)(a–b)
  • 完全平方(+)
     a2+2ab+b2=(a+b)2
  • 完全平方(−)
     a2–2ab+b2=(a–b)2

これらを見分けるコツは、

  • 「最初と最後がどちらも2乗の形か?」
  • 「真ん中の項が2abの形になっているか?」

をチェックすることです。

平方根:√の性質と有理化

√の基本性質

  • ・√a × √b = √(ab)

  • ・√a ÷ √b = √(a/b)

  • ・√(a²) = a(a が正の数のとき)

また、

√18 = √(9×2) = 3√2

という形に直すことが定期テストでは必須です。


有理化の公式

分母に√が残っているときは「分母の√を消す」操作を行います。これを有理化といいます。

〈例〉

ここでもカッコを忘れるとミスになるので要注意です。

テストで頻出のミスと防ぎ方

  • 符号の見落とし:特に「−」が絡むとミスしやすい

  • カッコをつけずに代入する

  • 式変形の順序を間違える

  • 因数分解で公式の見分けができない

  • 平方根の簡単化を忘れる

これらは、いずれも「丁寧に書く」ことで8割防げます。

特に、中学生が最も多く落とすのが「符号ミス」。途中式を必ず書き、「−(マイナス)」の扱いに注意しましょう。

計算分野は、数学の土台になる力です。文字式・方程式・因数分解・平方根は、一見別の分野のようでいて、どれも「式を読み取って整える」力で共通しています。

この章の公式とポイントを押さえておけば、定期テストでの計算パートは確実に得点源になります。

次の章では、グラフで差がつきやすい“比例・反比例・一次関数”の公式を整理していきます。






第3章|比例・反比例と一次関数の公式

グラフの読み方・式の作り方

比例・反比例、そして一次関数は、中学数学の中でも「グラフ」と「式づくり」がセットで問われる単元です。公式自体はシンプルですが、「どの公式を使う?」「何を求めればいい?」という判断力が点数差につながります。

また、比例と一次関数の区別が曖昧なまま問題を解いていると、式の作り方や読み取りでミスが増えてしまいます。

この章では、グラフの意味→式のつくり方→文章題への応用という流れで、テストで点が取りやすい理解方法を整理します。

比例と反比例の基本:式・定数の求め方を理解する

▼比例

y=ax

“出発点は必ず 0” という特徴があります。比例定数 a は、

a=y/x

で求められ、グラフは原点からまっすぐ伸びる直線です。

▼反比例

y=a/x

反比例定数 a は、

a=x×

で求められます。グラフは双曲線で、原点は通りません

一次関数の公式:切片と傾きの意味から理解する

▼一次関数の基本式

y=ax+b

の形で、比例を発展させたものです。

●傾き(a)の意味

x が1 増えたとき、y がどれだけ増減するかを表す値。

「変化の割合」とも言われます。

●切片(b)の意味

x=0 のときの y の値。

グラフが y 軸と交わる位置

●一次関数グラフの書き方

  • 1)まず「切片 b」の点を打つ

  • 2)傾き a を使って、x方向に1進んで、上(または下)に a進んだ点を取る

  • 3)2点を直線で結ぶ

中学生がよく陥るミスは、先に「適当に」点を取ろうとすること。一次関数は 「切片 → 傾き」 の順に書けば、必ず正しく描けます。


▼2点から一次関数の式を作る公式

2点 (x1,y1),(x2,y2)からは、

a=(y2−y2)/(x2−x1)

という流れで式が作れます。

文章題に強くなる“増加量”と“変化の割合”の公式的アプローチ

一次関数の文章題のほとんどは、

「どれだけ増えた? → 割合は?」

の見方ができると簡単になります。


▼増加量

増加量=後の値−前の値

▼変化の割合

変化の割合=(yの増加量)/(xの増加量)

これはそのまま「傾き a」につながります。

  • ・距離と時間のグラフ
  • ・代金と個数の関係
  • ・水位の増減

など、実生活系の文章題のほぼすべてで使える視点です。

テストで差がつく問題と失点パターン

▼「比例なのか一次関数なのか」を間違える

  • ・原点を通る → 比例
  • ・原点を通らない直線 → 一次関数

グラフ問題でも文章題でも、ここを見分けるだけでミスは激減します。


▼「x の値を読み間違える」

グラフ読み取りで多発。

  • ・目盛りが1でない
  • ・小数や分数表記

といった設定に惑わされないよう、まず目盛りチェックが必須です。

比例・反比例・一次関数は、「グラフ」「式」「文章題」の3つがひとつにつながった単元です。大切なのは、公式を丸暗記するのではなく、定数 a の意味・傾き b の役割・グラフの形をセットで理解すること。

この章のポイントが身につくと、計算だけでなく文章題の正答率が一気に上がります。

次の章では、図形分野の「読めばそのまま使える公式」を整理し、得点源にしていきましょう。






第4章|図形の基本公式まとめ

角度・合同・相似・作図のポイント

図形分野は

  • 「覚える公式が多い」
  • 「どこで使うのかわからない」

と感じやすい単元です。しかし実は、角度、合同、相似、作図はすべて“考え方の土台”が共通しており、ポイントを押さえると定期テストで大きな得点源になります。

特に、角度の基本(同位角・錯角)、三角形や多角形の内角・外角の性質、合同や相似の条件、作図の基本操作は、すべて問題の“スタート地点”になる重要知識です。

この章では、公式をただ並べるのではなく、

  • 「どんな場面で使うのか」
  • 「どう判断するのか」

という視点で整理し、実戦で迷わない力を身につけていきます。

こ度の基本公式:平行線・三角形・多角形を一気に整理

▼同位角・錯角

平行線があるとき、同位角・錯角は必ず等しくなる。

→ 角度問題の“最初の突破口”。

▼三角形の内角和

180°

どんな三角形でも、3つの角の和は180°。

▼多角形の内角和

n角形の内角和

(n−2)×180°

四角形なら 2×180°、五角形なら 3×180°。

▼外角の性質

多角形の外角の和は360°(どんな形でも一定)

→ 正多角形の「1つの外角=360°÷辺の数」にそのまま使える。

合同の条件:形と大きさが全く同じになる理由を理解する

合同とは「形も大きさも全く同じ」。

証明問題の基礎でもあり、条件を暗記するだけでも点数が安定します。


▼合同条件(3つ)

  • ① 3辺がすべて等しい
  • ② 2辺とその間の角が等しい
  • ③ 1辺とその両端の角が等しい

これらに当てはまれば、図形は完全に一致します。

「間の角かどうか」が判断ミスのポイント。

例:SASで必要なのは“間に挟まれた角”で、外側の角ではない。

相似の条件:形が同じで拡大縮小した関係をつかむ

相似とは「形は同じ・大きさは違う」。

見た目だけで判断しようとすると失敗するため、条件を公式として理解することが重要です。


▼相似の条件

  • ① 対応する辺の比がすべて同じ
  • ② 1つの角とその両側の辺の比が同じ
  • ③ 2つの角が等しい

▼相似比・面積比・体積比

相似な図形では以下が必ず成り立つ。

相似比:k

面積比:k

体積比:k3 (立体では)

面積比でミスをする原因は、「k の二乗」を忘れてしまうこと。

“長さ→2乗で面積→3乗で体積” をセットで覚える

作図の3大パターン:「垂直」「角度」「距離」の基本をおさえる

作図は“操作”自体は難しくなく、ポイントを知っていれば高得点がねらえます。

▼① 垂直二等分線

・2点を結ぶ線分の垂直方向で、2点からの距離が等しい点の集まり。

→ コンパスで「同じ半径の円弧」を描くのが基本。

▼② 角の二等分線

・角の2辺からの距離が等しい点の集まり。

→ コンパスを使って2つの“交点”を作るのがポイント。

▼③ 距離一定の点(円の作図)

・点Aからの距離が一定の点は、中心A・半径r の円周になる。

→ 円の性質をそのまま使う単純パターン。

作図でよくあるミスは、「どこが中心で、どこが半径なのかを勘違いすること」。

間違えやすいポイントと混同しがちな概念を整理

▼相似比と面積比、合同と相似の取り違え

  • 「相似比=面積比」と思ってしまう
    → 面積は 2乗

  • 合同は「形も大きさも同じ」

  • 相似は「形は同じ・大きさは違う」

テストでは、この区別を問う問題が非常に多いです。

混乱したら、必ず

  • 「大きさまで同じ? → 合同」
  • 「形だけ? → 相似」

と考えるクセをつけましょう。

角度・合同・相似・作図は、中学図形の“基本4分野”。どれもテストで必ず出てきますが、見るべきポイントは決して多くありません。

大切なのは、公式の丸暗記ではなく、どの場面でどの性質が使えるのかを判断すること。特に、平行線の角度・合同条件・相似比の扱い・3つの作図は、「わかっているつもりで落とす」典型分野です。

この章の内容を中核に、次章ではさらに応用度の高い“立体図形と体積・表面積の公式”をまとめていきます。






第5章|平面図形・空間図形の公式

面積・体積・表面積を完全攻略

面積・体積・表面積の公式は、一見すると「たくさんあって覚えるのが大変」と感じる分野です。しかし、実はすべての公式が“基本の考え方”からつながっているため、意味を理解すれば暗記に頼らず確実に使いこなすことができます。

例えば、三角形の面積の

1/2×底辺×高さ

は、平行四辺形の半分になることから導かれますし、円柱の体積

πr2h

は、「底面の円の面積 × 高さ」というシンプルな発想です。

この章では、平面図形と空間図形をまとめて整理し、公式を「覚える」から「使える」へと変えるポイントを解説していきます。

平面図形の面積公式:基本形を意味から理解する

▼三角形の面積

1/2×底辺×高さ

理由:平行四辺形にするとちょうど半分。

▼平行四辺形の面積

底辺×高さ

高さは“底辺に垂直な長さ”である点に注意。

▼台形の面積

(上底+下底)/2×高さ

平均の長さ×高さのイメージ。図にするとすぐ理解できる。

▼円

面積:πr2 / 半径×半径×円周率

円周:2πr / 直径×円周率

→ 面積と円周は「r(半径) を使う」という点でセット。

空間図形の体積:底面積×高さに統一して理解

空間図形の体積は、実はほとんどすべて

底面積×高さ

で統一できます。(円錐だけ “1/3” が付く)


▼直方体

縦×横×高さ

= 底面積(長方形)×高さ

▼三角柱

底面積(△)×高さ

▼円柱

πr2h / 円の面積 × 高さ

▼円錐

1/3×底面積×高さ

→ 円柱の体積の “1/3” になる理由が分かると忘れない。

▼球

4/3πr3 / 半径×半径×半径×円周率×4/3

球の公式は丸暗記になりがちだが、“円が回転してできる立体”の延長として捉えると理解しやすい。

表面積の攻略:立体を展開図で捉えると失敗しない

表面積は“展開する”イメージを持つと理解が早い。

▼円柱の表面積

・上下の円:2 × πr²

・側面:円周 2πr × 高さ h(=長方形)

→ 2πr2+2πrh

▼円錐の表面積

・底面:πr²

・側面:円弧の面積(=扇形)

→ πr2+πrl (※ l=母線の長さ)

▼球の表面積

4πr2 / 4×円周率×半径×半径

表面積では

  • 「どこまで展開するのか」
  • 「半径?母線?高さ?」

の混同が非常に多い点に注意。

よくあるミスと補助線の入れ方のコツ

■ミス例

  • ・三角形の高さの位置を間違える
  • ・円の半径と直径を混同
  • ・円錐の “l(母線)” を h(高さ)と勘違い
  • ・体積か表面積かを読み違える
  • ・単位(㎝²、㎝³)をつけ忘れる

■補助線のコツ

  • ・垂直を確認するための補助線
  • ・高さを見えるようにする線
  • ・対称性を利用した線
  • ・複雑な形を三角形、長方形に分ける分割線

補助線を引けるかどうかで、図形問題は難易度が大きく変わります。

面積・体積・表面積は公式が多く見えるものの、意味から理解すれば体系的に整理できます。特に「底面積×高さ」という共通構造を意識すると、円柱・円錐・三角柱などの体積公式は一気に覚えやすくなります。また、表面積は展開図で考えることで、「どの長さがどこに使われるのか」が明確になり、ミスが激減します。

次の最終章では、これらの公式を“定期テストでどう使うか”という視点で、得点力につながる実践的な攻略法をまとめていきます。






第6章|定期テストで点が取れる「公式の使い方」

頻出パターンと攻略法

定期テストで確実に点を取るために大切なのは、ただ公式を「覚える」ことではなくどの問題で、どの公式を、どう使うか を判断できるようになることです。

数学の問題は、一見バラバラに見えても、実は いくつかのパターンに分類 できます。

この章では、その中でも テストで特に頻出の“得点源パターン” を紹介し、実際にどんな公式をどう選べばよいのかを、分かりやすく解説します。

図形問題の頻出パターン

▼面積から長さを出す問題

  • 三角形の面積公式 → 底辺 or 高さを逆算

  • 台形・平行四辺形も同様

  • 方程式と組み合わせる問題も多い


▼角度を見抜く問題

  • 平行線の同位角・錯角・対頂角

  • 三角形の内角・外角

  • 二等辺三角形の性質

  • 多角形の内角の和


▼合同・相似を使う長さ求め問題

  • 合同 ⇒ 角度・辺の長さがすべて等しい

  • 相似 ⇒ 比を使って長さを求める

  • 特に「相似比=対応する辺の比」は定期テストで頻出

方程式の頻出パターン

▼文章題の代表パターン

  • 速さの問題(み・は・じの関係)

  • お金の問題(合計=単価×個数)

  • 比例する量(値段、距離、時間など)

  • 和差算の考え方が隠れていることも


▼割合・百分率の方程式

  • もとにする量 × 割合 = 比べる量

  • 増減の文章題

  • 食塩水の濃度(濃さ=食塩÷全体)

関数の頻出パターン

▼グラフの読み取り問題

  • y=ax(比例)

  • y=ax+b(一次関数)

  • 傾きa・切片bの意味

  • 点の座標を代入して式を求める


▼文章から式をつくる問題

  • 「□は△の3倍」→ y=3x のように置き換える

  • 「一定の量だけ増える」→ +b

  • 関数の表とグラフの関係を使う


▼図形と関数の融合問題

  • 三角形の面積=(底辺×高さ)÷2

  • 底辺・高さが座標で求まる

  • x=0 や y=0 の交点を使う

  • 「切片から求める」問題も頻出

ミスが減る「問題の見分け方」

ポイント①:まず何が“求めよ”かを確認

長さ? 面積? 時間? 金額?

→これだけで公式の候補が絞られる

ポイント②:使う公式は2〜3個しか出ない

多くの問題は

  • ①図形(面積・角度・相似)
  • ②方程式(文章題)
  • ③関数(比例・一次関数)

のどれかに分類される。

テスト本番での攻略手順

STEP①:公式が使えそうな“合図”をチェック

  • 面積 → 直角・底辺・高さ

  • 相似 → 平行線・角度が等しい

  • 関数 → 2点の座標が出ている

  • 方程式 → 数量の関係が文章で書かれる


STEP②:図を書く(最速で点が上がる)

文章題・関数・相似は 図を描くのが最強

→ 頭の中だけで解こうとしない


STEP③:公式に当てはめるだけ

多くの問題は、「図を書く → 公式に当てはめる」の2ステップで完了。


しっかり練習すれば、テスト中に迷う時間が激減し、

確実に得点につながる“型”が身につきます!






中学数学で大切なのは、やみくもに問題を解くことではなく、学ぶ内容のつながりを理解し、「なぜその公式が必要なのか」を押さえながら学習を進めていくことです。

本コラムでは、図形・方程式・関数という中学数学の「核」になる単元を中心に、公式の成り立ちや使い方、その背後にある考え方を解説してきました。どの分野も、一見するとバラバラの内容に見えますが、実は“共通した考え方”で動いています。それは、

  • 「量の関係を整理する」
  • 「見えにくい部分を図や式で表す」
  • 「パターン化して考える」

という3つの力です。この3つを身につければ、どの単元でもスムーズに理解が進み、定期テストでも安定して点が取れるようになります。

図形の学習では、角度の性質や面積の公式、合同・相似など、図を使った理解がとても重要でした。特に、図を自分で描く習慣がつくと、問題の見通しが一気に良くなり、解法がシンプルにまとまります。

方程式では、「文章を式に置き換える力」がポイントでした。実際、文章題は複雑に見えても、数量の関係を図や表で整理すればほとんどが同じパターンに落ち着きます。

そして関数では、比例・一次関数・グラフの読み取りなど、日常生活の中にもつながる“変化を読み取る力”が問われました。点の座標、傾き、切片といった要素も、ルールさえ理解すればとても扱いやすくなります。

また最終章では「公式をいつ使うか」という実戦的な視点から、頻出パターンと攻略法を紹介しました。特にテスト本番では、公式を暗記しているだけでは点は伸びません。問題文のどこにヒントが隠れているのか、どの公式が当てはまりそうか、どの順番で処理すべきか。こうした判断力は、練習を重ねることで必ず鍛えられます。大事なのは、ミスを怖がらず、1つずつ自分のペースで積み上げることです。

勉強は、誰かと比べる必要はありません。昨日の自分より、今日の自分が少しでも「できること」が増えたなら、それが確かな成長です。このコラムで整理した公式や考え方を、あなたのペースで何度も復習してみてください。最初は難しく感じた公式も、何度か使っているうちに自然と手になじみ、自信につながっていきます。

数学は“積み重ね”の教科ですが、

同時に、“気づいた瞬間に

一気に理解が深まる教科”でもあります。

あなたがこれから取り組む勉強が、無理なく続けられ、努力がしっかり結果につながることを願っています。小さな一歩の積み重ねが、必ず大きな力になります。焦らず、自分を信じて、一緒にがんばっていきましょう。

応援しています!






 

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