【国語】中学生でも、読解問題が得意になる2つのポイント!!~説明文編~
中学生に苦手な教科を聞くと「国語」と答える生徒が少なくありません。ただ、ほとんどの生徒が「苦手」というより、正確には「どう対策していいかわからない…。」「勉強の仕方がわからない…。」という場合が多くあるように思います。英語や数学のように練習問題で演習をするように、国語の問題集を解くだけでは何か手応えがないと思います。何を目的に問題を解いているのかが不明確な場合が多いのが原因です!国語の演習問題でも、読解のコツやテクニックを身につけていく必要があります。何を身につけるための演習問題なのかを意識して取り組むようにしましょう。
ここでは、読解問題の中でも「説明文」における読解の大事な、大事なポイントを2つお伝えしたいと思います!!
しっかり身につけて、国語を得意教科にしていきましょう。
指示語をチェック!!
まず、説明文を正確に読解していくうえで、必ず抑えておかないといけないのが「指示語」です。指示語の指示内容が何を指し示しているのかを正確に把握することが、筆者の言いたいことを正確に理解することにつながります。説明文の問題では、筆者の言いたいことを正確に理解できているかを問う問題が多く出題されますので、まさに説明文の読解において、重要となるポイントです!!
指示語は、ある言葉・ものごとなどを繰り返すことを避けるために使われることが多いです。この指示語が何を指し示しているのか、その指示内容を抑えておかないと正確に文章を理解することはできません。まずは、指示語が指し示す内容をしっかり抑えるコツを身につけましょう。
指示語は、その指示内容と話し手や聞き手との位置関係で区別されます。
【近称】 → 話し手から近いものを指し示す。「これ」など。
【中称】 → 聞き手に近いものを指し示す。「それ」など。
【遠称】 → 話し手や聞き手から遠いものを指し示す。「あれ」など。
【不定称】→ 遠近がわからないものを指し示す。「どれ」など。
この区別を知ることで、指示語の指示内容を探す際に、どこを探せばいいのかのヒントになります!普段、何気なく使い分けているかと思いますが、改めて確認しておきましょう。
そして、肝心の指示語が指し示す内容を探すコツです。
ステップ1:指示語のすぐ後ろをチェック!
指示語に続く文章を読むことで、ぼんやりと探すものが見えてきます。多くの生徒がこのステップ1をとばしてしまっています。いきなりステップ2から始めてしまうと、少しずれたものに引っかかってしまう場合があるので、注意しましょう。
ステップ2:指示語の直前からさかのぼりながらチェック!!
指示語が指し示す内容は、すぐ前にある場合がほとんどです。そうでない場合もありますし、少し離れる場合もあるので、注意は必要ですが、概ね直前にあるので、まずは直前からさかのぼりながら指し示す内容を探していきましょう。
私は国語が得意です!それは毎日本を読んでいるからです。
→ 直前に指示内容があるパターンです。
指示語「それ」が指し示す内容は「私は国語が得意ということ」ですね。
※ 直前ではなく、後ろに指示内容がきているパターン
「彼はこう言った。国語が得意であると。」
→ 指示語「こう」が指し示す内容は、彼が言った内容ですので、「国語が得意であると」になります。
ステップ3:指示語に入れてみる
これは、確かめ作業です。ここかなという部分を見つかれば、そのまま指示語の部分に当てはめてみましょう。それで意味が通るかどうかを確かめます。
彼はこう言った。国語が得意であると。
→ 「こう」の部分に指示内容と思われる「国語が得意であると」をそのまま入れてみると、
「彼は国語が得意であると言った。」となり、意味が通ることが確認できます。
ほとんどの指示語は、直前に述べたことの繰り返しを避けるために使われるので、このように、直前に指示内容が述べられています。指示語の直後の文脈を把握したうえで、直前からさかのぼって探すと効率よく見つけることができます!!
接続語をチェック!!
次に、説明文で注目して欲しいのが「接続語」です。
このように、接続語は2つの文や単語をつなぐ働きをしますが、その2つの文や単語の関係も表しています。どのような関係でつながっているかが、接続語によって異なります。その関係の意味によって、接続語はいくつかの種類に分けられます。逆に、それぞれの接続語の意味を理解できていれば、どのような関係で2つの文や単語がつながっているのかを理解でき、文章理解につなげることができます。
ここでは、接続語の種類ごとにその意味を確認しておきましょう!!
【順接】の接続語
前の文章の内容が、そのあとに続く文章で起こる事柄の原因や理由になっています。前の事柄が原因や理由、後の事柄がその順当な結果になっているということです。
だから、したがって、そこで など
例)私は毎日、漢字を覚えた!だから、漢検に合格できた!!
【逆接】の接続語
前の文章の内容と逆の内容があとに続きます。前の事柄に対して、後の事柄が順当ではない関係になっているということです。
しかし、ところが、けれども、だが など
例)私は毎日、漢字を覚えた!しかし、漢検は不合格になってしまった…
【並列・累加】の接続語
前の文章の内容と並べたり、付け加えたりする文章があとに続きます。
また、および、そして、それから、しかも など
例)私は今月漢検に合格した!また、英検も今月合格できた!
【説明・補足】の接続語
前の文章の説明や内容を補う文章があとに続きます。
なぜなら、つまり、ただし など
例)私は今月漢検に合格した!なぜなら、毎日漢字の練習をしたからだ。
【対比・選択】の接続語
前の文章と後の文章を比べたり、どちらかを選んだりします。
それとも、または、あるいは、もしくは など
例)私は今月漢検に合格できるだろうか。それとも、今月は合格できないだろうか。
【転換】の接続語
前の文章から話の内容を変えて、あとの内容に続けます。
ところで、さて、では など
例)私は毎日漢字の練習をした。さて、あなたはどうだろうか。
たくさんの接続語がありますが、それぞれの意味をしっかり覚えておくと、文章読解がしやすくなります。さらに、この中でも特に注目しておくべきポイントをお伝えします。
先にも述べた通り、説明文では筆者の意見(述べたいこと・主張)を読み取ることが重要で、問題としても良く問われます。【逆接】の接続語では、「〇〇だ。しかし、△△だ。」となりますが、筆者自身の主張はより伝えたい内容として、後に述べられることが多くなっています。読解問題では、【逆接】の接続語が出てきたら、接続語にチェックをして、そのあとの内容をしっかり読み取るようにしましょう!!
今回は、国語の勉強法として、読解のコツをお伝えしました。今回紹介した内容を実際の問題の中で実践して、自分の武器にしてください。国語もテクニックを身につけていくことで、必ず点数UPしていきます。一つ一つクリアしていきましょう!!
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