【お悩み相談】集団・個別・自立 どの指導形式がうちの子に合ってるの?

 

学校でも一人一台のタブレットが支給されたように、教育業界にもITが導入され、学びの幅もここ数年で大きく変わりました。また、大学受験や高校入試、定期テストの中身も変わり、必要な学びも変わってきました。それに合わせるように学習塾も様々な形が存在するようになりました。これだけたくさん種類があり、その中でもたくさんの塾があると、どこが自分の子どもに合うのか迷うかと思います。

 

 

学習塾を選ぶ基準


学習塾を選ぶ基準は人それぞれかと思いますが、よく言われるのは、

 通塾のしやすさ(自宅からの距離)

 友だちからの紹介(評判の良さ)

料金

などでしょうか。

これらも大事な要素だと思いますが、忘れてはいけないのが、「なぜ、塾に通うのか?」ということです。その理由に合う塾を選ぶことを心がけましょう。この塾選びのコツについては、またの機会にご紹介します。

 

 

今回は、もう少し手前で、まず自分に合った指導形態を知ってもらえればと思います。ここでは、特に主流になっている「集団指導」「個別指導」「自立学習」の3タイプについて、

 レベルが合うのか → 理解度

 刺激のある環境  → 緊張感

    月謝    → コスト

の項目で比較して紹介します。

 

 

集団指導の特長


「塾」と言われて、最もイメージしやすい指導形式ではないでしょうか。いわゆる【講義型】の指導形態で、一人の講師が服す人の生徒に対して、一斉授業を行います。学校の授業と同様のモノです。授業カリキュラムが学年や教科ごとに決まっており、全員が同じ内容の授業を受ける形になります。

 

集団指導の理解度【〇】

学校の授業同様、一斉での指導になるので、生徒一人ひとりのレベルには合わせてもらえません。進む早さも、あらかじめ決まったカリキュラムで進むので、全員が理解するのを待ってはくれません。授業後にわからなかったところを個別に質問して解決するなどのフォローが必要になる生徒もいます。

 

集団指導の緊張感【◎】

一斉授業なので、前の席も隣の席も後ろの席も、同じ学年のライバルになります。学校とは異なり、レベルも似た生徒が集まるので、このライバル関係は良い緊張感になり、学校や自宅では感じない刺激にある環境になりやすくなっています。入試本番などの緊張対策にもなるかもしれません。

 

集団指導のコスト【〇】

大勢の生徒に対して講師1名で一斉授業を行うので、授業料自体は抑えめになりやすいです。一方で、教室の広さや送迎バスなどの設備が必要な場合もあり、設備費などが高めになることもあります。

 

▶▶ どんな生徒に向いてる?

まずは授業のレベルが合っているかどうかが重要です。合わせて、競争環境が性格的に合うのかどうかがポイントになります。

 

<<注意点>>

集団指導塾へ通う際の注意点です。

・講師は基本選べない

・予定が決まっている

・質問しにくい

 

 

個別指導の特長


最近は個別指導形式の塾の数がかなり増えています。講師1名で生徒1名~5名程度の少人数に対して指導を行う形式です。集団指導の講義形式に対して、生徒の状況に合わせて、【双方向型】の指導を行っている点がポイントです。一人ひとりの理解力や目標に合わせて、それぞれ異なるカリキュラムで進めることができます。

 

個別指導の理解度【◎】

生徒一人ひとりのレベルに合わせて指導してくれるので、授業のレベルが合わないということはほぼありません。また、通塾曜日や時間帯も選べることが多く、自分のリズムに合わせて、通うことができます。

 

個別指導の緊張感【〇】

講師1名に対して生徒が数名いますが、この数名の生徒もそれぞれ別の内容を進めることがほとんどです。周囲はほぼ気にならないので、リラックスして授業にのぞめます。一方で、マイペースになってしまいがちで進みが遅くなったり、目の前の講師に頼ってしまい自主性が育ちにくくなったる場合もあります。

 

個別指導のコスト【〇】

講師1名で少人数での指導ですので、授業料は高めになる可能性があります。一方で、教室の広さは集団と比較して狭いなど、設備面での費用は抑えられます。

 

▶▶ どんな生徒に向いてる?

細かい要望がある場合や、他の習い事などと両立したい場合などには合っています。大勢の中では勉強しにくいという生徒にも合っているでしょう。

 

<<注意点>>

個別指導塾へ通う際の注意点です。

・講師との相性が影響しやすい

・緊張感が薄い

・相対的な自分のレベルがわかりにくい

 

 

自立学習指導の特長


近年増えてきた新しい指導形式です。講師一人に対して、大勢の生徒が学習するスタイルですが、生徒は一人ずつ個別の教材(映像教材やプリント、テキストなど)で自主的に学習します。講師は全体の様子を見ながら、随時個別にフォローするパターンが多く見られます。子どもの自主性を育成する形式です。

 

自立学習指導の理解度【〇】

学習内容自体は個別カリキュラムになっていることがほとんどですので、自分のレベルに合わせることが可能です。ただ、講師から常に指導を受けられるわけではないので、ある程度自主性がないと効果が出にくくなっています。

 

自立学習指導の緊張感【〇】

講師1名で教室全体をチェックする形式で、必要に応じて随時個別にフォローしてくれます。自習室に近い環境ですので、落ち着いて自分のペースで取り組むことができます。

 

自立学習指導のコスト【〇】

集団指導同様に、一人の講師で大勢の生徒を指導するので、指導料は比較的抑えられます。一方で、映像教材や個別教材を使用するパターンが多いので、教材費が多くかかる可能性があります。

 

▶▶ どんな生徒に向いてる?

学習内容自体は個別に対応してくれるので、それを自主的にこなすことができるかどうかがポイントです。決めたことをやり抜ける生徒にはピッタリです。

 

<<注意点>>

自立学習指導塾へ通う際の注意点です。

・生徒の性格によって合う合わないが大きく影響する

・生徒自身にある程度自主性が必要

 

 

いかがでしょうか?時代の変化とともに塾も様々な形式が出てきました。また、それぞれの形式の中でも塾によって細かい部分が少しずつ異なっています。とは言え、塾に通う目的を見失わずに、生徒自身に合った塾を探していきましょう。

この記事は 532人 に閲覧されています。

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL