これから学習塾を検討する方に「失敗しない学習塾選び 3つのポイント」

 

「受験に向けて」「テストの点数が下がってきた」

学習塾を検討するきっかけは様々。何か学習面で困ったことがあって、またはこれから困りそうなことに備えて検討されることが多いかと思います。しかし、「学習」という特性上、短期的に期待する結果がでることはなかなか稀です。ある程度の期間通うことで期待する結果が得られることがほとんどです。とは言え、学生にとっての時間はとても限定的です。だからこそ、学習塾選びは失敗したくない。

今回は、学習塾選びで、ぜひ大事にして欲しい3つのポイントをお伝えします。

 

 

失敗しない塾選びのポイント

1)何のために通うのか


様々な塾を検討するうちに、あっちの塾はこれがよかった、こっちの塾はここがいいと、それぞれの塾を比較しながら良さそうなところを選ぶかと思います。実際に塾選びを始めると、多くの比較ポイントがあり、それぞれの塾に特徴があります。

指導の仕組みや実績、料金体系、知人のクチコミ、ネット情報、キャンペーンなどなど。いろんな点を比較しているうちに、当初の目的を見失い、そもそも学習塾を検討し始めたきっかけ「通塾の目的」に合わない学習塾に決めてしまうことも少なくありません。

「何のために学習塾に通うのか」

ここを絶対に見失わないようにしましょう。

 

大阪府には現在3000以上の学習塾があります。その中から自分にあった塾、目的を達成するためにチカラになってくれる塾を探す必要があります。まずは、大きな分類・タイプとしてどのような塾があるのか、その違いは何なのかを抑えておきましょう!!

 

< 勉強方針別 >
進学塾

大学入試や高校入試などの受験指導を主に行い、学力的に上位の学校への進学を目指す塾です。入試に向けて独自のカリキュラムを持っていて、そのノウハウを学ぶことができます。

補習塾

学校の教科書の内容を主に扱い、学校の授業に対するフォローを行います。ニガテな単元の克服、学校内容の予習などで、学校の授業内容を定着させることを目指します。

塾によっては、これらをクラス分けやコース分けで分類して、1つの教室で複数受講できるような形をとっているところもあります。

 

 

< 指導形式別 >
集団指導

学校の授業と同じ形式で、一人の講師の授業を大人数で聞くスタイルの指導です。

メリット 競争心、安定した進度、比較的安価

デメリット固定のスケジュール、レベルが合わないとついていけない

同じ学年(レベル)で同じ教科の授業を聞くスタイルなので、ライバルがおり、競争心が芽生えやすくなります。固定のスケジュール(カリキュラ)なので、部活や習い事、家族の予定などとの両立は難しくなりますが、授業進度は安定するので、授業が遅れるといったことは起こりにくくなります。学校の授業同様、わからないときに質問ができる生徒はフォローが可能ですが、質問できないとついていけなくなり、追いつくのが難しくなる危険性もあります。

 

個別指導

一人の講師に対して少人数の生徒で区切り、それぞれの目的・状況に合わせて、別々の指導を行います。

メリット レベルが合う、予定が組みやすい、質問しやすい

デメリットライバルを作りにくい、ペースが遅れる可能性がある

一人ひとりの理解度や目的に合わせて、指導内容が変更でき、通塾スケジュールも合わせてくれるので、部活や習い事との両立ができ、授業内容もぴったりの内容になります。それぞれ別の内容を学習するので、ライバルができにくかったり、それぞれの理解度に合わせて進めるので、ペースが遅くなってしまうといった危険性があります。

 

これに合わせて、ここ数年で「自立学習型」と呼ばれる指導形式も増えています。映像教材やプリント教材、ITツールを用いて自学を行うことをメインにし、講師がフォローするといった指導になります。

指導形式だけを見ても、大きなメリット・デメリットの違いがあります。通塾目的に合ったタイプに絞り、比較検討していきましょう。

 

 

 

失敗しない塾選びのポイント

2)いつから通うのか


自分に合ったタイプの学習塾が絞り込めたら、次はいつから始めるのかという点です。各学年ごとの通塾状況も参考にしてみてください。

小学生

1~3年生の通塾率は約3割程度と言われていますが、年々上昇する傾向にあります。さらにここから学年が上がるごとに通塾率も上がり、高学年としての通塾率は約6割と言われています。

高学年になると中学受験などの受験目的での通塾もふえますが、最近では学習指導要領の改訂以降、英語への対応や難易度があがる高学年の学習内容に備えて、早い段階から通塾するパターンが増えています。
中学生

1年生で約6割、2年生で7割、3年生になると8割の生徒が通塾していると言われています。高校受験を視野に入れた通塾が多くなっています。

中学生になると、明確に成績の優劣がつき、すぐ先にある高校受験を視野に入れての通塾が多くなるようです。特に、公立高校への進学においては、入試以外に「内申点」が必要となり、この内申点が中1から加味されるのか、中3からなのかは府県によって多少制度が異なり、各学年の通塾率にも影響しているようです。
高校生

全体の通塾率は約4割。

高校入試である程度、進路別・レベル別で各高校に分かれることになるので、通塾率自体は下がります。ただ、同じレベルの学生が集まっているので、成績の上がり下がりも激しく、また科目数が増えることなどから、一定数は通塾を必要としているようです。また、大学進学など、明確な進学目標を持っている層も一定数いますので、通信教材や予備校などと併用しての通塾パターンも一定数あるようです。

 

 

 

失敗しない塾選びのポイント

3)決め手と注意点


自分にあったタイプの学習塾が決まり、通い始める時期もある程度検討できれば、該当する塾の中から気になる塾の資料を集めたり、説明会に参加したり。各塾の情報を集めて比較検討します。

そこから、最終一つに絞りますが、実際に生徒・保護者が最終決め手としてるポイントをご紹介します。

 

< 生徒の決め手 >

1.家から近い

2.講師の教え方が合う

3.友だちも通っている

 

< 保護者の決め手 >

1.家から近い

2.費用が適切(安い)

3.友人の評判

 

生徒・保護者共に、通いやすさ「家から近い」と言うのが大きな決め手になっているようです。やはりある程度の期間通ってこそ効果が得られるものなので、一定期間通うことを考慮して、通いやすさというのは大きなポイントになりえるかと思います。

また、どちらも共通する点として、「友人」というのもポイントになるようです。初めての塾選びで、なかなか自分だけの判断ではわからないことも多いはず。そういったときに、やはり友人がすでに通っている、友人からの評判というのは大きな決め手になりやすいと思います。

 

様々な塾を比較検討したうえで、上記のような決め手で塾を選ぶことが決して悪いわけではありません。しかし、長所の裏には必ず短所があります。そのポイントを抑えて、通塾の目的に合うかどうかで判断するようにしましょう。

 

「家から近い」

ある程度の期間、通い続けるという点で「距離」は大事なポイント。近いというのは決して悪いことではないのですが、近すぎると気持ちの切り替えができないということもあるようです。家と塾とわざわざ空間を変えて勉強するのは、気持ちを切り替える意味もあります。塾によっては、勉強のスイッチをいれるための工夫をしている塾もあります。

「友だちも通っている」

通塾目的は人それぞれ。友だちに合うものは必ずしも自分にも合うとは限りません。確かに、友だちが通っているという安心感も大事ですが、自分自身が通う目的を見失わないようにしましょう。

「費用が適切(安い)」

学習塾運営で必要な経費の大半は人件費と設備費です。月謝が安いという場合は、これらを抑えていることがほとんどです。設備は教室を見学すればある程度見えてくるかと思います。人件費は講師が正社員なのかアルバイトなのかなど。また、月謝自体は抑えられていても、諸経費、設備費、講習費用や教材費、模試代など様々な追加費用が発生する場合があります。年間での目安費用なども参考にしましょう。

 

 

今回は塾選びで注意していただきたいポイントをご紹介しました。新年度がスタートしたタイミングで検討されている方も多いと思います。ぜひ参考にしてください。

塾選び 3つのポイント

1.何のために通うのか

2.いつから通うのか

3.決め手と注意点

 

 

もちろん、イマナビでも個別相談会(完全予約制)を実施しています!!「いくつかの塾で迷っている」「自分に合う塾がどこなのかわからない」と言う方も遠慮なくご相談ください。

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