【中学生向け】定期テスト・入試で差がつく理科のポイント 指示薬の使い方と覚え方

 

 

指示薬の知識が“理科の得点力”を変える!

中学理科で必ず登場する「指示薬」。リトマス紙やBTB溶液といった名前は知っていても、「どの液体で何色に変わるのか」「どうやって使い分けるのか」があいまいなままでは、定期テストや入試で大きな失点につながります。

特に、酸性・中性・アルカリ性を判別する問題では、指示薬の色の変化を正確に覚えているかどうかで得点が大きく変わります。また、記述式や実験考察問題でも頻出テーマの一つです。

しかし、指示薬は色や使い方を“丸暗記”するのではなく、「性質の違いに注目しながら覚える」ことで、自然と理解が深まり、応用にも強くなります。

この記事では、指示薬の基礎から、よく出る種類と色の変化、頻出問題の解き方、覚え方のコツ、入試への応用までを5章に分けてわかりやすく解説します。

 

ハカセ
「なんとなく知ってる」から、「自信を持って答えられる」指示薬の知識へ、今こそレベルアップしましょう!

 

 

 

 

第1章:指示薬とは?

ー 基本の仕組みと役割を理解しよう ー

「指示薬(しじやく)」とは、液体が酸性・中性・アルカリ性のどれであるかを色の変化で判断できる薬品のことです。中学理科では、酸・アルカリの性質を学ぶときに欠かせない存在です。

指示薬の役割とは?

指示薬は、目に見えない性質を“色”として見えるようにする道具です。たとえば、透明な液体を見ただけでは、それが酸性なのかアルカリ性なのかはわかりません。そこで指示薬を加えることで、液性を判別する手がかりを得ることができます。これは実験だけでなく、定期テストや入試の実験考察問題でもよく問われます。

酸性・中性・アルカリ性の基本

まずは、指示薬の前提として「水溶液の性質」について簡単におさらいしましょう。

  • 酸性:レモンや酢など、すっぱい性質。pHは7より小さい。
  • 中性:水など。pHはちょうど7。
  • アルカリ性:石けん水やアンモニア水など。pHは7より大きい。

指示薬は、これらの性質に応じて決まった色に変化する特徴があります。

覚えておきたい!代表的な指示薬の種類

中学理科で登場する主な指示薬には以下のものがあります:

  • リトマス紙:酸性→赤、アルカリ性→青(中性では色が変わらない)
  • BTB溶液:酸性→黄、中性→緑、アルカリ性→青
  • フェノールフタレイン溶液:酸性・中性→無色、アルカリ性→赤紫

それぞれの指示薬には「反応する範囲」や「見やすさ」の違いがあるため、目的に応じて使い分けられるようになっているのです。

お子様

なぜ色が変わるの?
指示薬の仕組み

色の変化は、指示薬に含まれる成分が、水溶液の中にある水素イオン(H⁺)や水酸化物イオン(OH⁻)の濃度に反応して、化学構造が変化するためです。この構造変化によって、見える色が変わる=液性が判別できるという仕組みです。

指示薬の役割を正しく理解しておくことで、次に紹介する「代表的な指示薬と色の変化」もぐっと覚えやすくなります。
ハカセ
第2章では、テストや入試に必ず出る指示薬と、その色の変化を一つずつ確認していきましょう。

 

第2章:代表的な指示薬

ー よく出る!色の変化一覧 ー

指示薬の学習でつまずきやすいのが、「どの指示薬が、どんな液体に、どんな色に変わるか」という暗記ポイントです。ここでは、中学理科のテストや入試に必ず登場する代表的な指示薬を整理し、色の変化を“意味のある記憶”として残すコツを紹介します。

指示薬と色の変化を一覧で覚えよう

まず、表で覚えてみよう!

指示薬 酸性 中性 アルカリ性
リトマス紙(青) 赤に変わる 変化なし 青のまま
リトマス紙(赤) 赤のまま 変化なし 青に変わる
BTB溶液 黄色 緑色 青色
フェノールフタレイン 無色 無色 赤紫色(赤~ピンク)

※テストでは、「どの色に変化するか」だけでなく、「変化しないときはどうなるか」もよく問われます。

覚え方のコツ①

ストーリー・リズムで覚える

単純に色を暗記するのではなく、イメージやストーリーで記憶に残すと忘れにくくなります。

  • リトマス紙:「おかあさん![青(あら赤(か)が酸性(さんせい)]」
  • BTB:「信号のように変化する(黄・緑・青)」と覚えるとイメージしやすい
  • フェノールフタレイン:「ふわっとピンクになる=アルカリ性」

覚え方のコツ②

実験映像や図で視覚的に覚える

色の違いは見た方が早い!学校の授業や動画教材で確認した実験映像や写真を、ノートに貼ったりイラストにしたりすると定着率が格段に上がります。

  • 教科書の実験写真に自分のメモを付ける
  • 「これは何色に変わる?」クイズ形式で友達と出し合うのも効果的です。

テストでよく出る問題パターン

  • 「BTB溶液で黄色になった。この水溶液の性質は?」→ 酸性
  • 「フェノールフタレインを加えても無色のままだった」→ 酸性または中性(“中性”と断定するのは注意!)

→ 単に“色”を覚えるだけでなく、“色から液性を推測する力”が求められます。

ハカセ
次章では、こうした知識をどのように問題で活かすか、指示薬を使った実験問題の解き方をわかりやすく解説していきます!

 

 

第3章:指示薬を使った実験問題の解き方

ー 中学理科で頻出!! ー

定期テストや高校入試の理科では、指示薬を使った実験の様子をもとにした「実験考察問題」がよく出題されます。ここでは、そうした問題に自信を持って取り組むための読み方・考え方・解き方のポイントを解説します。

よく出る問題形式を把握しよう

中学理科のテストで出題される実験問題には、以下のようなパターンがあります:

  • 指示薬の色の変化を読み取って液性を判断する
  • 同じ試料に複数の指示薬を使って性質を比較する
  • 実験手順や結果から、水溶液の種類を推理する

→ このような問題では、「なぜこの色になったのか?」という根拠が説明できることが大切です。

BTB溶液の色を読み取る問題

問題例:
ある水溶液にBTB溶液を加えたところ、液の色が青色になった。この水溶液の性質として正しいものを選びなさい。

【選択肢】ア:酸性 イ:中性 ウ:アルカリ性


→ 正解:ウ(アルカリ性)

【解説】BTB溶液は、酸性で黄色・中性で緑色・アルカリ性で青色に変化します。

複数の指示薬を使った推理問題

問題例:
ある透明な水溶液にリトマス紙を入れたが色は変わらず、フェノールフタレインを加えると赤色に変化した。この水溶液の性質として最も適切なものは?

→ 正解:アルカリ性

【解説】リトマス紙が中性では変化しないため中性の可能性もあるが、フェノールフタレインが赤色に変化するのはアルカリ性のみ。したがってアルカリ性であると判断できる。

解き方のポイント3つ
  • 指示薬ごとの色の変化をしっかり覚えておくこと
  • 「変化した」か「変化しなかった」か、どちらもヒントにすること
  • 一つの情報だけで判断せず、複数の証拠をもとに推理すること
ハカセ
次章では、こうした知識をテストでしっかり活かすために、指示薬の覚え方や暗記のコツについて詳しく紹介します!

 

 

 

第4章:指示薬の覚え方と暗記のコツ

ー テストで差がつく! ー

指示薬は中学理科の化学分野でも特に“暗記量が多く、紛らわしい”テーマの一つです。
でも、ただ丸暗記するだけでは定着せず、テスト本番で混乱しがち。ここでは、実際に成果が出やすい覚え方と記憶のコツを紹介します。

語呂合わせやイメージで「意味のある記憶」に変える

ただの色の組み合わせを覚えるのではなく、語呂やイメージを使って意味のある記憶にするのがコツです。

  • 【リトマス紙】
     「あかさ(赤=酸性)・あおある(青=アルカリ性)」と覚える
     → 中性では変化なし!
  • 【BTB溶液】
     「信号の順(黄・緑・青)=酸・中・アルカリ」
     → 並び順で覚えると忘れにくい!
  • 【フェノールフタレイン】
     「フタレイン=フタ(ふた)を開けたらピンク!」=アルカリ性だけ赤色

→ 語呂にリズムやストーリーを加えると、印象が強くなります。

図や表で視覚的に整理する

目で見て一発で思い出せるように、表や色つきの図を活用することも大切です。

  • 自分で「色の変化表」を作ってまとめる
  • リトマス紙やBTBの色をカラーで記入
  • 実験のようすをイラストで描く(液体に色が広がる感じ)

→ 視覚に訴える学習は記憶に残りやすく、テスト直前の見直しにも最適です。

「問題形式で覚える」ことで応用力もUP

用語だけでなく、問題に出る形で覚えていくのが得点力アップの秘訣です。

  • 「BTB溶液が緑色だった。この水溶液の性質は?」
  • 「フェノールフタレインで無色だった。アルカリ性か?」(→いいえ、違う可能性も)

→ 単語帳のように“答えを思い出す”練習をすると、本番でも焦らず対応できます。

暗記は「意味+イメージ+繰り返し」が鉄則です。

ハカセ
次章では、入試における応用問題の傾向や、指示薬を使った複合問題の解き方を紹介します。

 

 

 

第5章:応用問題での指示薬の活用法

ー 入試対策にも! ー

中学理科の入試では、指示薬を扱った応用的な考察問題や実験記述問題が頻出です。基本的な色の変化や使い方を覚えていても、「なぜそうなるのか」「どう考えたのか」を説明できなければ、高得点にはつながりません。この章では、入試で問われる力とその対策を紹介します。

複数の情報を整理する力が問われる

入試では「リトマス紙→変化なし」「BTB→青」「フェノールフタレイン→赤色」といった複数の結果から水溶液の性質や成分を推理させる問題がよく出ます。

【例題】
A~Cの3つの液体について、指示薬による反応結果が表で示されている。液体Aは何性か。また、その根拠を答えなさい。

→このような問題では、色の変化そのものを覚えているだけでなく、「どの指示薬がどの性質を示すのか」を比較・判断する力が必要です。

記述問題では「根拠と言葉の正確さ」がカギ

なぜそう考えたのか」を説明する記述式の設問では、論理的かつ具体的な言葉で答える力が求められます。

【例】
×「BTBが青かったから」→不十分
○「BTB溶液がアルカリ性の水溶液に反応して青色になったため」

→ 色が“なぜ変化したのか”を明確に伝える文にしましょう。

練習→振り返り→改善のサイクルが重要

入試問題の対策は、ただ解くだけでは不十分。

  • なぜ間違えたのか?
  • どの指示薬で混乱したのか?
  • 記述があいまいだったのか?

などを振り返ってノートに残すことで、類題が出たときに対応力が格段に上がります。また、「実験図を見て説明する」「表を読み取る」などのスキルも、他分野に応用可能です。

指示薬の問題は、「覚える+考える+説明する」の三拍子がそろって初めて合格点に届きます。


 

 

 

指示薬の理解は“見える化”と“考える力”がカギ

指示薬は、酸性・中性・アルカリ性の性質を「目で見える色」に変えて判断できる便利な薬品です。中学理科の定期テストはもちろん、高校入試でも頻出するテーマであり、正確な暗記と応用的な理解の両方が求められます。

本記事では、指示薬の基本的な役割や色の変化、よく使われる3種類(リトマス紙、BTB溶液、フェノールフタレイン)の特徴をわかりやすく整理しました。さらに、実験問題の読み解き方、暗記のコツ、そして入試問題で求められる説明力までを5つの章で段階的に解説しました。

指示薬は、ただ色を覚えるだけではなく、「なぜその色になるのか」「どのように判断するのか」を論理的に考えることで、得点源に変えることができます。

ハカセ
今回の内容を参考に、自信を持って指示薬の問題に取り組める力を身につけていきましょう!

 

 

 

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