中学英語の類義語マスター法 定期テスト・入試に効く語彙力アップ勉強法

 

 

類義語の理解で“英語の得点力”は大きく変わる!

英語のテストや入試で、「なんとなく意味はわかるけど、どっちを使えばいいかわからなかった…」という経験はありませんか?

これは、“類義語”の使い分けがあいまいなままになっているサインです。「look」「see」「watch」や「speak」「talk」「say」「tell」など、意味が似ている英単語は中学英語でも多く登場します。しかし、それぞれには微妙なニュアンスや使い方の違いがあり、それを理解していないと、文法問題や英作文で失点してしまうことも。

逆に言えば、類義語をきちんと整理して覚えておけば、語彙力が大きく伸び、読解力・表現力・理解力が一気にレベルアップします。

ハカセ
この記事では、中学英語でよく出る類義語の違いや、使い分けのコツ、定期テストや入試での活用法までを5つの章でわかりやすく解説します。「覚えただけ」で終わらせず、「使える語彙」にするためのヒントを、今こそ学びましょう!

 


 

 

 

第1章:類義語理解の重要性

ー なぜ中学英語で“類義語”が重要なのか? ー

英単語を覚えるとき、多くの中学生は「1単語=1意味」で暗記しがちです。しかし実際の英語では、同じような意味を持つ言葉が複数存在し、その場面や文脈に応じて正しく使い分けなければなりません。これが「類義語(類語)」の理解の重要性です。

類義語とは「意味が似て非なる」単語たち

例えば、中学英語でよく学ぶ単語の中に「see」「look」「watch」があります。すべて「見る」という意味がありますが、それぞれ使う場面が違います。

  • see:自然に目に入る(例:I saw a cat on the roof.)
  • look:意識して目を向ける(例:Look at the sky!)
  • watch:動いているものをじっと見る(例:I watched a movie.)

このように、意味は似ていても使い方に明確な違いがあり、それを知らずに使うと意味が通じなかったり、減点対象になったりすることもあります。

類義語は「語彙力」を深める入口

単語の数をただ増やすのではなく、「似ている単語を比べて、どんな違いがあるのか」を理解することが、本物の語彙力につながります。
特に読解や英作文では、言いたいことを正確に伝えるために、微妙なニュアンスの違いを理解しておく必要があります。

テストや入試でも頻出の重要ポイント

定期テストでは、同じ意味の単語の使い分けを問う選択問題や並べ替え問題、和訳・英訳でのミスがよく見られます。また、高校入試では、文脈の中で適切な単語を選ばせる問題や、類義語を含んだ英文の意味を問う読解問題が頻出です。そのため、類義語の知識があるかないかは、テストや入試で大きな得点差を生みます

「わかっているつもり」が一番危ない!

「全部“話す”って意味でしょ?」と“speak”“talk”“say”“tell”を同じように扱ってしまうと、細かなニュアンスや文法的な使い方でミスをすることが多くなります。

→ 例:✕ He said me about the news.(正しくは He told me about the news.)

このように、「わかっているつもり」で使った英語が減点されるのを防ぐためにも、類義語は“理解して使い分ける”ことが大切です。

ハカセ

次章では、具体的に中学英語でよく出る類義語を取り上げ、それぞれの違いをわかりやすく整理していきます。ここでの知識が、テストや入試での得点力を大きく変えてくれるはずです。

 

 


第2章:頻出の類義語

ー よく出る中学英語の類義語とその違いを知ろう ー

中学生がテストや入試でよく出会う英単語の中には、意味が似ているけれど使い方が異なる「類義語」が多くあります。ここでは、代表的な類義語を取り上げ、使い分けのコツを紹介します。

「speak」「talk」「say」「tell」―すべて「話す」じゃない!

どれも「話す」という意味を持ちますが、使う場面や文法構造が異なります。

  • speak:一方向の「話す」、やや形式的。目的語(相手)は直接取らない。
     例:I can speak English.
  • talk:双方向の「話す」、カジュアルな会話に使う
     例:They talked about school.
  • say:言った内容に焦点。目的語は言葉
     例:He said “hello.”
  • tell:相手に情報を伝える。「tell 人 物」の語順が必要
     例:She told me the story.

→ 文法ミスが起きやすいのは “say me”や“tell about”など。正しい組み合わせを意識しましょう。

「see」「look」「watch」―全部「見る」でも違いあり

  • see:自然に目に入る
     例:I saw a bird outside.
  • look:意識して目を向ける
     例:Look at this picture.
  • watch:動くものをじっと見る
     例:We watched TV last night.

→ テストでは「意味は同じでも、動詞の後に“at”が必要かどうか」などが問われます。

「make」「do」―どちらも「する」けど何が違う?

 

  • make:具体的に“何かを作る”や“結果を生む”とき
     例:She made a cake. / It made me happy.
  • do:日常的な“活動”や“仕事・宿題”に使う
     例:I did my homework.

→ 英作文でのミスが多いのがこのセット。「make homework」は誤用です!

「hear」「listen」―「聞こえる」と「聴く」は違う

  • hear自然に耳に入る
     例:I heard a noise.
  • listen意識して聴く。後ろには“to”が必要。
     例:Listen to your teacher.

→ 「Listen your teacher」は定期テストの定番ミス!

 類義語の学習は「比較して覚える」が基本! 

似た意味の単語は、単独で覚えるよりもセットで比較しながら覚えることで、違いが明確になり記憶にも残りやすくなります。
また、英英辞典などを使って意味を“日本語に頼らず”考えるのもおすすめです。

ハカセ

次章では、これらの類義語を実際に使いこなすために必要な「文脈判断力」を鍛える勉強法をご紹介します。

 

 

 


第3章:文脈で使い分ける力の鍛え方

ー 定期テストで差がつく! ー

類義語を“知っている”だけでは、テストや入試で得点につながりません。重要なのは、文の流れ(=文脈)に合わせて、どの単語が正しいのかを判断できる力を養うことです。ここでは、そのためのトレーニング法や学習のコツをご紹介します。

類義語の「意味」ではなく「使われ方」に注目しよう

英単語の意味だけを暗記しても、選択肢の中で正解を選ぶことは難しいものです。
たとえば以下の問題を見てみましょう。

【問題】
Choose the best word to complete the sentence.
I usually ( ) TV after dinner.
a. see b. look c. watch d. view

→ 正解は「watch」。理由は、「TV=動くものを意識的に見る」から。
このように、「TVを見ている」という文脈から正しい語を選ぶには、単語の“使われ方”を理解しておく必要があります。

文脈判断力を鍛えるトレーニング3選

1)英語長文から使い方を学ぶ
 教科書や問題集の長文を読むとき、同じ意味の単語がどう使い分けられているかを意識して読んでみましょう。

【例】speakとtalkの違いに注目して、どんな場面で使われているかをメモしておく。

2)例文ノートを作る
 類義語ごとに短い例文をセットでまとめたノートを作ると、違いが一目でわかります。

【例】
 ・He said “good morning.”
 ・He told me to sit down.

→ 自分の言葉で説明をつけると、より定着します。

3)和訳ではなく「説明」してみる
 英語の単語を「意味」ではなく「使い方」で覚える癖をつけましょう。
 → “see”は自然に見える、“watch”は集中して見る、など。

 

テストで差がつくのは「迷ったときの判断力」

選択肢に似た意味の単語が並ぶ問題は、文全体のニュアンスを読み取れるかどうかで差がつきます。

  • 主語が人?物?
  • 動作は受動的?能動的?
  • 目的語が“話の内容”か“相手”か? など

→ この判断力は、量よりも「深い理解」を重ねた人にしか身につきません。

ハカセ

次章では、入試にも頻出の「読解・英作文」における類義語の使い方と対策を詳しく解説します。“選べる”だけでなく、“使いこなせる”力を目指しましょう!

 

 


 

 

 

第4章:類義語を使った読解・英作文対策

ー 入試にも出る! ー

高校入試では、単語の意味だけを問う問題は少なくなり、「どの単語を使えば最も自然か?」という文脈判断+表現力が問われる問題が増えています。そのため、類義語の理解は「読解問題」や「英作文」で得点を左右する重要な要素となります。

読解問題では「微妙な違い」がヒントになる

英語長文では、似た意味の単語が使われていても、文脈によって選ぶべき答えは大きく異なります。

【例】
次の文を読んで、空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
Ken didn’t ( ) anything during the meeting because he was nervous.
a. speak b. talk c. say d. tell

→ 正解は「say」。理由は「何も言わなかった」という内容に最も合う単語が“say anything”の組み合わせだからです。

このように、どの単語が自然に使われるかを見極める力=文脈理解+語法知識が求められます。

英作文では「正しい語の選択」が評価に直結

英作文では、「伝えたい内容にぴったり合う英単語を選ぶ力」が問われます。
例えば「先生に言われた」という日本語を英語にするとき、

✕ The teacher said me to study.
〇 The teacher told me to study.

→ このような文法の違いを正確に理解していないと、意味は伝わっていても減点されてしまうことがあります。

入試頻出の類義語セット

入試で特によく問われる類義語の組み合わせは以下の通りです。

  • say / tell / speak / talk(話す)
  • see / look / watch(見る)
  • hear / listen(聞く)
  • make / do(する)
  • ask / tell(依頼・命令)
  • bring / take / carry(持ってくる・持っていく)

→ これらは意味の違いだけでなく、語法・文型の違いにも注目して整理しておくと、英作文にも強くなります。

英作文の練習で「間違えた類義語」はまとめておく

過去問演習などで間違えた単語は、「なぜそれを選んだのか」「なぜ間違っていたのか」を解説付きでまとめておくと効果的です。→「なぜtellではなくsayだったか?」という視点で、次に同じような表現が出たときに迷わない力を育てられます。

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次章では、こうした知識を“実践”に変えていくために、日常で語彙力を高める具体的な工夫をご紹介します!

 

 

 


第5章:語彙力を伸ばす日常の工夫

ー 覚えるだけで終わらせない! ー

類義語を覚えるときにありがちな落とし穴は、「覚えた気になって、使わないまま忘れてしまう」こと。単語帳やプリントでいくら暗記しても、それを実際に使う場面がなければ、すぐに記憶から消えてしまいます。ここでは、覚えた類義語を“使える語彙”に変えるための、日常でできるトレーニング法をご紹介します。

「例文づくり」で記憶に定着させる

ただ単語の意味を暗記するのではなく、その単語を使った自分だけの例文を作ることで、記憶に深く残ります。

【例】「speak」と「talk」の違いを理解したら、次のように使い分ける:

  • I spoke English at the speech contest.
  • I talked with my friend during lunch.

→ 単語帳の端やノートに、自作の例文を書いて練習することで、“実際に使う感覚”が身につきます。

「英語日記」で類義語をアウトプット

毎日1〜2行でいいので、英語で日記を書く習慣を持つと、自然と類義語を使う機会が増えます。

【例】Today I watched a soccer game. I talked with my brother about the match.

→ “watch”と“talk”の正しい使い方を、日常の文で確認できます。これにより、暗記ではなく「体感」で覚えることができます。

スマホや日常の中に“英語スイッチ”を入れる

語彙力を伸ばすには、「英語に触れる時間」を少しでも増やすことが大切です。

  • スマホの言語設定を英語にする
  • 英単語アプリで“類義語クイズ”をする
  • 洋楽の歌詞で似た単語を調べてみる

→ 意識していないと流れていく時間を、“語彙の強化時間”に変える工夫をしてみましょう。

類義語セットを「一問一答カード」にする

覚えにくい類義語は、以下のようにカード形式で整理しておくと便利です。

【表】see / look / watch
【裏】see:自然に見える look:意識して見る watch:動いているものをじっと見る

→ 通学時間やスキマ時間に復習できる“ミニ教材”として活躍します。

英語は“勉強する”だけでなく“使って覚える”教科

特に類義語は、「知っている」から「使える」まで高めてこそ、本当の語彙力になります。小さな習慣の積み重ねが、大きな力となってテスト・入試本番であなたを助けてくれるはずです。


類義語の理解で“使える英語力”を身につけよう

英単語の暗記だけでは、英語力はなかなか伸びません。
特に中学英語においては、「意味は同じように見えるけど、実は使い方が異なる」――そんな“類義語”の理解が、定期テストや入試で得点力を伸ばす重要なカギになります。

本記事では、まず類義語を学ぶ意義を整理し、よく出る単語セットの使い分けを具体的に解説しました。「say」と「tell」、「see」と「watch」、「make」と「do」など、中学生がつまずきやすいポイントを例文つきで学ぶことで、文法の理解も深まります。

さらに、文脈に合わせて正しく選ぶ判断力や、英作文で自然な表現をするための語彙力は、入試で大きな差を生みます。
暗記した単語を「本番で使える英語」に変えるためには、例文作成、英語日記、カード学習などの日常的なトレーニングが効果的です。

英語の語彙力は、一朝一夕では身につきません。しかし、類義語の違いを理解し、繰り返し使うことで、確実に「使える英語力」へと育てていくことができます。今日から始められる工夫を、ぜひあなたの学習にも取り入れてみてください。

 

 


 

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