【数学】中学生がニガテになりやすい単元
数学は「積み重ね教科」と言われています。習ったことを活かして新しいことを学び、積み上げていくイメージですね。土台になる部分のどこかに不安なところ(苦手な単元)を残していると、徐々に上はグラグラしてきます…。一度数学の成績が下がり始めるとなかなか手を付けられないのはこのためです。原因となる部分までさかのぼって復習し、積み上げなおすことが必要になります。
大事なのは、最初に積み上げていくときに、一つ一つをしっかりと理解し身につけていくことです!!
中学生が習う単元で、特に注意しておくべき単元(苦手になりやすい単元)をご紹介していきます。
中学1年生がニガテになりやすい単元
学校や採択教材によって多少異なりますが、中学1年生が学習する単元は概以下のようになっています。
正負の数
文字と式
方程式
比例と反比例
平面図形
空間図形
データの分析と活用
この順で学習していく学校がほとんどですが、中学に入学して最初に習うのが「正負の数」です。この単元も小学生までで習った内容への積み重ねですが、【負の数】というこれまでにない考え方が出てきます。「マイナスの数をひくってどういうこと?」のようにいきなり混乱する場面があります。中学に入ってすぐで、まだ新しい生活リズムに慣れていない状態で、家庭学習も十分でない場合が多くあります。結果、理解が不十分のままスタートしてしまい、以降の文字式や方程式くらいから徐々に成績を下げてしまうことになります。
中学2年生がニガテになりやすい単元
中学2年生が習う内容は以下の通りです。
式の計算
連立方程式
一次関数
平行と合同
三角形と四角形
確率
データの比較
中学2年生の最難関はなんといっても【合同】(図形の証明)の単元です!図形分野として中学1年生が学ぶ「平面図形」などの知識の上に積み重ねる単元ですが、新たに【証明】を書くための表現力(文章力)も必要になります。これまでの学習内容では、あまり出てこないものなので、戸惑う生徒が多いようです。
また、この図形分野だけでなく、その他の単元も全て中学1年生の学習内容への積み重ねになっています。
中1:文字式 → 中2:式の計算
中1:方程式 → 中2:連立方程式
中1:比例・反比例 → 中2:一次関数
などなど。中学2年生になって成績が下がったとなっても、その原因は中学1年生の単元にあることもあります。単に点数だけで判断するのではなく、どこがなぜできていないのかをしっかり分析することが重要です。
中学3年生がニガテになりやすい単元
中学3年生が習う内容は以下の通りです。
展開と因数分解
平方根
二次方程式
二次関数
相似
円
三平方の定理
標本調査
中学3年生になると、一つ一つの単元の難易度がグッと上がってきます。どの単元も入試頻出ですが、最もみなさんが苦戦するのが、複数単元の融合問題です。入試レベルの問題になります。ここでつまづいたとしても、よく内容を分析していくと、原因となる単元が出てきます。それは、各学年で学んだ一つ一つの単元につながります。慌てず、一つ一つをしっかりと定着させていくことに注力しましょう。
数学では一つ学んだことが他の単元としっかりつながっていきます。その全体の流れを把握して、ニガテになった原因を克服していくことが重要です!そして、そもそもニガテにならないように、その時その時の新しい学びをしっかりと定着していくことが何より重要になります。
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