【中学生のための国語テスト直し術】読解問題の成績を劇的に伸ばす学習法

 

 

国語のテストは「直し」が実力を伸ばすチャンス!

「国語って、何をどう勉強すればいいのかわからない…」
「選択肢を選んだ理由が説明できないまま、間違えていた…」

そんな悩みを持つ中学生は多いのではないでしょうか?特に読解問題や記述問題は、他教科と違って「正解の根拠が見えにくい」「なぜ間違えたのかがわからない」という声が多く、対策が後回しにされがちです。しかし実は、国語の実力を伸ばす最大のチャンスが“テスト直し”にあるのです。

テストが返却されたときに、「答えだけ書き直して終わり」にするのではなく、「なぜ間違えたのか」「どうすれば次はできるのか」を考えることで、読解力・要約力・表現力は確実にアップしていきます。間違えた問題の解説を読み直すだけではなく、本文に戻って“根拠を探す”ことや、自分の答えと正解の違いを分析することは、まさに“伸びる国語力”を育てる学習です。

この記事では、国語が苦手な生徒でも実践できる「テスト直し」の方法を5章にわたって解説します。読解問題の振り返り方から、記述対策、入試への応用まで、すぐに活かせる勉強法が満載です。

 

ハカセ
“国語は感覚”ではなく“技術”として伸ばせる。今日からその一歩を踏み出しましょう!

 

 


 

第1章:なぜ直す?

ー テスト直しが国語力を伸ばす理由とは? ー

国語のテストで間違えたとき、「ああ、間違えた…」とがっかりして終わっていませんか?しかし実は、その“間違えた問題”こそが、国語力を伸ばす絶好のチャンスなのです。特に読解問題は、「どうしてその答えになったか」を丁寧に考えることで、正解の根拠を探す力=読解力が自然と育っていきます。

テスト直しは「理解力」を深める学習

数学や英語のように、ルールや公式で答えを出せないのが国語の読解問題です。そのため、選択問題で「なんとなく選んだ答え」が間違っていることがよくあります。

ここで大事なのは、「なぜ自分はその選択肢を選び、なぜそれが間違っていたのか」を自分の言葉で説明すること。これは、「本文のどの部分が答えの根拠になるか」を見直すことでもあり、テスト直しの過程=読解力を鍛える訓練なのです。

間違いのパターンに気づけるかがカギ

テスト直しでは、「ミスの傾向」を知ることも大きな目的のひとつです。

  • 問いの意図を取り違えた
  • 根拠がないまま選んだ
  • 表現の細かい違いを見逃した
  • 記述で“本文にないこと”を書いてしまった

こうした間違いの理由を分析していくと、自分がどこでつまずいているのかが明確になります。

→ ただ「答えを覚える」のではなく、「考え方のズレを修正する」ことが、国語では最も重要なのです。

国語は“できなかった問題”が教材になる

ほとんどの生徒は、正解した問題の復習はしません。しかし、国語においては“間違えた問題こそが、最も良質な教材”です。

自分の間違いに向き合い、「正解の理由と、自分の答えの違いは何か?」を深掘りすることで、今後の類似問題でも同じ考え方を再現できるようになります。

国語の力は、読んだ回数や解いた問題数だけではなく、「どう考えたか」「どう振り返ったか」で大きく伸びていきます。テスト直しを“面倒な作業”で終わらせず、“次の得点力をつくる時間”として活用すれば、読解力も記述力も確実に上がっていきます。

ハカセ
次章では、実際に読解問題の見直しをする際に役立つ、具体的な振り返り方法を解説します。

 

 

 

第2章:読み直す力

ー 読解問題で間違いやすいポイントを振り返る方法 ー

国語の読解問題でよくあるミスは、「選んだ理由があいまい」「なんとなくこれっぽいから選んだ」という、“感覚的な解答”によるものです。こうしたミスを減らすためには、テスト直しでの本文の読み直し=再読が不可欠です。正しい答えの根拠を、本文中から探し出す訓練を重ねることで、確かな読解力が身につきます。

間違えた問題は「設問→本文」の順で読み直す

テスト直しをするときは、いきなり解答解説を見ずに、まずは設問文をもう一度読むことから始めましょう。

【ポイント】

  • 設問が「何を聞いているのか」を明確にする
  • 質問文中のキーワードに線を引く(例:「理由」「筆者の考え」「言い換え」など)

→ 設問の意図がつかめていなければ、本文を何度読んでも正解にはたどり着けません。

本文から“根拠”を必ず探す習慣を

設問を確認したら、次にやるべきは「根拠探し」です。答えになりそうな部分が、本文のどこにあるのかを意識しながら読み返します

【実践方法】

  • 本文に直接マーカーで線を引く
  • 根拠となる文をメモに書き出す
  • 自分の選んだ答えと、根拠の文が一致しているかを照らし合わせる

→ ここで「本文と答えのつながり」がはっきりしない場合、感覚で選んでいた証拠です。

選択肢の「ひっかけワード」に注意する

読解問題では、選択肢の中に「一見正しそうで、実は少し違う」ものが混ざっていることがあります。

【よくあるパターン】

  • 一部だけ本文にあるが、全体の意味がズレている
  • 筆者の意見ではなく、一般論が含まれている
  • 本文と同じ表現を使っているが、ニュアンスが違う

→ 見直しのときは、「なぜそれが誤答なのか」を言葉で説明できるようにしてみましょう。

読解問題の振り返りでは、「自分の解答がなぜ誤りだったのか」を明確にすることが最重要です。そしてそのためには、「設問の意図を正しく理解し、本文から根拠を探し出す」という2ステップの訓練を丁寧に行うことが鍵になります。

ハカセ
次章では、この根拠探しをさらに深め、「読み方そのもの」を変えるテスト直しの工夫をご紹介します。

 

 

 

第3章:根拠をつかむ!

ー 「根拠を探す力」を育てる復習術 ー

国語の読解問題において、正解にたどり着くための最大のカギは「根拠をつかむ力」です。つまり、「なぜこの答えになるのか」を、本文中の言葉と照らし合わせて説明できる力のこと。この力がつくと、選択肢に迷ったときも“根拠があるもの”を選べるようになり、点数の安定にもつながります。

正解の「根拠」とは何か?

テスト直しで多くの生徒が見落としがちなのが、「正解の理由を本文から説明できていない」ことです。解答解説を見て、「なるほど、そうか」で終わってしまうと、自分の中で論理がつながらないまま記憶が薄れてしまいます。

【練習のステップ】

  1. 正解の選択肢を見たあと、本文中から「それを裏付ける文」を探す
  2. その文がなぜ答えの根拠になるのかを、自分の言葉で書き出す
  3. もし根拠が見つからなければ、選択肢のどこに違和感があるのかを分析する

“読む”から“説明する”へと意識を変えることが、読解力の本質です。

記述問題にも活きる「根拠力」

根拠を意識することで、記述問題でも「何を書けばいいのか」が見えてくるようになります。記述の失点の多くは、「本文に書かれていない内容を書いてしまう」ことや、「問いとズレた答え」になっていることにあります。

【トレーニング法】

  • 問いに対して本文のどの部分を使えばよいかをチェック
  • 自分の記述と本文を見比べ、「根拠がある文」と一致しているか確認
  • 模範解答を写すだけでなく、「なぜこの表現になっているか」を考える

→ 本文の内容と自分の言葉を結びつける練習が、記述力を大きく伸ばします。

間違えた問題は「根拠集」にしよう

テスト直しで取り組んだ問題をノートにまとめるとき、根拠となる本文の一文を書き写しておくと、それが“根拠集”=自分専用の読解資料になります。

  • 問題・選択肢・根拠文・自分の解釈を1セットで記録
  • テスト前や入試直前に見直せば、「自分のつまずきポイント」がすぐに復習できる
「根拠を探す力」は、一度つければすべての読解問題で活用できる“読解の武器”です。テスト直しは、その力を鍛えるための最高の訓練場。ただ答えを覚えるのではなく、「なぜその答えになるのか?」を本文に立ち返って考える姿勢こそが、国語力を確実に引き上げてくれます。
ハカセ
次章では、記述式問題の“書き方”を見直すテクニックと、答案の整理法について詳しくご紹介します!

 

 

 

第4章:記述を鍛える!

ー 記述ミスを減らす!答案の書き直し&整理法 ー

国語の定期テストや入試で得点差がつきやすいのが「記述問題」です。選択肢の問題と違って“正解の形がひとつではない”ため、自分の考えや表現力、読み取りの精度がそのまま点数に反映されます。この章では、記述問題でよくあるミスを防ぐための「書き直し方」や「答案の整理法」を紹介します。

記述問題の3大ミスとは?

テスト直しで見直すべき、典型的なミスパターンは次の3つです。

  1. 問いに答えていない
     → 質問に対してズレた内容を書いてしまう
  2. 本文にないことを書く
     → 自分の想像や常識で補ってしまう
  3. 答えが長すぎる・曖昧になる
     → 要点が絞れず、回りくどくなっている

これらはすべて、「問いを正しく読み取り」「本文の根拠を押さえ」「要点を簡潔にまとめる」ことができていない状態です。

き直しのステップを徹底しよう

テスト直しでは、答えの書き直しだけでなく、“どう直したか”が重要です。以下のステップを意識してみましょう。

  1. 問いのキーワードに印をつける(なぜ?どうして?どのように?)
  2. 本文の中から根拠を抜き出す
  3. 根拠+自分の言葉で要点を1文にまとめる
  4. 模範解答と比較し、表現や構成を見直す

→「どう書けばよかったのか」が見えるようになり、次回の記述にも活かせるようになります。

答案は“文章の構造”を意識して整理

読みやすく、正確に伝えるには「文章の構造」が大切です。

【おすすめ構成】

  • はじめに:問いへの直接の答え
  • 中ほどに:本文からの根拠や具体例
  • 結びに:まとめの一文や自分の考え

→ この「起・承・結」型に慣れておくと、どんな記述問題にも応用が利きます。

自分の答案を“第三者目線”で読む

テスト直しでは、「自分の書いた答えを、他人になったつもりで読む」ことも有効です。

  • 文の主語・述語はつながっているか?
  • 論理の飛躍はないか?
  • 「つまり何が言いたいの?」と思われないか?

客観的に見る練習は、答案の精度をぐんと高めてくれます

記述問題は苦手意識を持つ生徒が多いですが、直し方次第で一気に得点源に変えることができます。問われていることを理解し、本文に根拠を求め、自分の言葉で明確に表現する――その流れを直しの中で繰り返せば、確かな記述力が身についていきます。

 

ハカセ
次章では、このテスト直しで得た力を“入試本番”で活かす応用術を紹介します!

 

 

 

第5章:入試で活きる!

ー 国語直しを入試本番に活かす応用テクニック ー

定期テストで身につけた直しの習慣は、そのまま高校入試でも大きな武器になります。実際、入試の国語では長文読解・記述問題・要約・説明文など、複数の力が組み合わされた問題が出題されるため、「正確に読み取る力」と「根拠を持って答える力」が必要です。
この章では、テスト直しで鍛えたスキルを入試で活かすための応用テクニックをご紹介します。

入試でも求められる「根拠+要約」型の答え方

入試では、単に本文を読むだけでなく、「要点を押さえ、かつ自分の言葉で言い換える」力が問われます。これは、まさにテスト直しでの「正解の根拠を探し、それをどう表現するか」を繰り返してきた経験が活きる場面です。

【応用ポイント】

  • 設問の中の“問いの形”を見極める
  • 本文中の「理由」「対比」「筆者の主張」を中心に読み取る
  • 簡潔な言い換え表現を日頃からストックしておく

→ 「問いの形式」ごとに読み方・答え方を整理しておくと、得点が安定します。

時間内に読み切るための“根拠探しのスピード化”

入試本番では、長文を時間内に読み終え、かつ正確に解く必要があります。そのためには、「必要な情報だけを素早く拾う力」が重要になります。

【おすすめトレーニング】

  • 模試や過去問で、“どこに根拠があるか”を線引きしながら読む
  • 正解に直結するキーワード(逆接・対比・因果など)に印をつける
  • 解答の際は、「本文〇行目の〇〇をもとに…」と意識して書く練習をする

→ 普段から根拠に意識を向ける習慣が、時間短縮と正答率UPに直結します。

記述問題の型は「パターン」で身につける

記述問題は自由に見えて、実は“型”があります。以下のパターンを練習しておくと、どんな問題にも対応しやすくなります。

  • 理由を問われたら:「〇〇だから」
  • 具体例を求められたら:「たとえば〇〇」
  • 筆者の意見を聞かれたら:「筆者は〇〇と考えている」

→ 定期テストの直しの段階からこの“型”を意識すると、入試の記述にも強くなります。

国語の入試は、知識よりも“読んで考える力”と“根拠を持って答える力”が求められます。これはまさに、定期テスト直しで積み重ねてきた力そのもの。毎回のテストを「本番の練習」ととらえ、直しを丁寧に行ってきた生徒こそが、入試で安定した得点を出せるのです。

 


 

 

 

まとめ

「直す」ことで、国語は必ず伸びる!

国語が苦手な中学生にとって、「テスト直し」は単なる復習作業ではありません。

それは、読解力・記述力・表現力を育てる“本当の学びの時間”です。

 

本記事では、読解問題で間違えた理由を分析する力、本文から根拠を探す方法、記述の書き方を整理するテクニック、そしてそれらを入試本番へとつなげる応用術まで、5章にわたって具体的に解説しました。

国語という教科は、「感覚」ではなく「技術」で伸ばすことができます。選択肢を選んだ根拠を説明する力問いに対して本文から答えを導き出す力わかりやすく論理的に記述する力。これらはすべて、テスト直しという“教材”を活かすことで身につく力です。毎回のテストで終わってしまっていた人も、これからは「間違いの中にこそ伸びしろがある」と捉えて、国語に向き合ってみてください。

“ミスから学ぶ”姿勢が、次のテスト、そして入試本番での得点力をつくってくれるはずです。

 

 


 

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