【中学理科】星の動きが丸わかり！天体の1日の動きと地球の自転をやさしく解説

夜空を見上げると、星が少しずつ場所を変えて動いていることに気づきます。

「星って本当に動いているの？」
「昨日見た星と同じなのに、時間がたつと位置が変わるのはなぜ？」

こうした疑問は、中学理科の天体分野で多くの生徒が感じるものです。

中学理科では、星や太陽、月などの天体の1日の動きについて学びます。教科書や授業では、

「星は東から西へ動いて見える」
「北の空では星の動きが違う」
「原因は地球の自転」

といった言葉が出てきます。しかし、言葉だけで覚えようとすると、「なんとなく暗記」になってしまい、テストでは混乱しやすくなります。

実際、天体分野が苦手になる理由の多くは、見え方（観察）と原因（地球の動き）が頭の中で結びついていないことにあります。星が動いて見えるのは、星そのものが空を移動しているからではありません。私たちが立っている地球が回転しているために、星が動いているように見えるのです。この関係を理解できるかどうかが、天体分野を得意にできるかの分かれ道になります。

また、星の動きは、空のどの方向を見ているかによって見え方が変わります。

東の空では星が昇ってきて、西の空では沈んでいきます。南の空では、星が大きな弧をえがくように動いて見えます。一方、北の空には、ほとんど動かない星があり、そのまわりを他の星が回るように見えます。この「北の空の特別な動き」も、中学理科では重要なポイントです。

さらに、星だけでなく、太陽や月も同じように東から西へ動いて見えるという共通点があります。これらをまとめて考えることで、「天体の1日の動き」という考え方が、よりはっきりと理解できるようになります。個別に暗記するのではなく、共通するルールとして整理することが大切です。

このコラムでは、中学理科の天体分野の中でも特に重要な星の動きについて、基礎から丁寧に解説していきます。

星の動きの基本
方位ごとの見え方
北極星の特徴
そしてその原因である地球の自転まで

を、順を追って説明します。図やイメージを使いながら、「なぜそう見えるのか」を重視して解説するので、天体が苦手な人でも安心して読み進めることができます。

「星の動きがよく分からない」
「暗記ばかりでつまずいている」

という人も、このコラムを読み終えるころには、夜空の見え方と地球の動きが自然につながって理解できるようになるはずです。中学理科の定期テスト対策はもちろん、これから天体分野を学ぶ人の土台づくりとして、ぜひ参考にしてください。

第1章｜星はどのように動いて見えるのか？
第2章｜星の動きと方位の関係
第3章｜北の空の星は特別？
第4章｜星が動いて見える本当の理由
第5章｜太陽や月も同じ動き？
第6章｜定期テストでよく出る！
星の動きを「理解できる理科」へ

第1章｜星はどのように動いて見えるのか？

【天体の1日の動きの基本】

夜空を見上げると、星は動いているように見える

晴れた夜に空を見上げていると、星は止まっているように見えます。しかし、しばらく時間をおいて同じ空を見てみると、「さっきと星の位置が少し違う」と感じたことはないでしょうか。実は、星は時間がたつにつれて、少しずつ場所を変えて動いて見えています。

中学理科では、このような星の見え方を「天体の1日の動き」として学びます。星の動きは目に見えて大きく変わるものではありませんが、長い時間で見ると、一定の法則にしたがって動いていることが分かります。

この章では、まず「星がどのように動いて見えるのか」という基本的なイメージを整理していきましょう。

夜空で見える星の動きのイメージ

星の動きを理解するためには、まず観察のイメージをつかむことが大切です。夜の同じ時刻に空を観察していると、星は静止しているように感じます。しかし、観察する時間を1時間、2時間と長くすると、星は少しずつ場所を移動していきます。

例えば、夜の早い時間には低い位置にあった星が、時間がたつにつれて高くなり、やがて空の反対側へ移動していく様子が見られます。このように、星の動きは「ゆっくり」「なめらか」で、急に動くことはありません。そのため、短時間では変化に気づきにくいのです。

星は東から西へ動いて見える

星の動きで最も重要なポイントは、星は東から西へ動いて見えるということです。これは、どの星でも共通しています。

東の空では星が昇るように見え、南の空では弧をえがくように動き、西の空では沈んでいくように見えます。

この動き方は、太陽が東から昇って西に沈む様子とよく似ています。実際、星も太陽も、私たちから見ると同じ方向に動いて見えるのです。中学理科の問題では、「星はどちらの方角からどちらの方角へ動くか」を問われることが多く、「東から西」という表現は必ず正確に覚えておく必要があります。

すべての星は同じ方向・同じ速さで動いて見える

もう一つ大切なのは、星の動きはバラバラではないという点です。

夜空に見える星は、すべて同じ方向に、ほぼ同じ速さで動いているように見えます。

「この星だけ速い」「この星だけ逆向き」といったことはありません。この特徴は、星の動きがある共通の原因によって起こっていることを示しています。もし星がそれぞれ自由に動いているのであれば、動く方向や速さが違って見えるはずです。しかし実際には、夜空全体がひとまとまりになって動いているように見えます。この点を意識すると、星の動きの正体に近づくことができます。

星は本当に動いているのだろうか？

ここまで見てきたように、星は夜空で東から西へ、すべて同じ方向・同じ速さで動いて見えます。しかし、ここで一つの疑問が生まれます。「星は本当に空を動いているのだろうか？」という疑問です。

実は、この問いこそが中学理科の天体分野の重要なポイントです。星の動きは、星そのものが移動しているわけではありません。では、なぜそのように見えるのでしょうか。その答えは、次の章以降で学ぶ地球の動きにあります。

次章では、方位ごとの星の見え方の違いを整理しながら、星の動きの理解をさらに深めていきます。

第2章｜星の動きと方位の関係

【東・南・西・北の見え方】

星の動きは、見る方位によって見え方が変わる

前章では、星は夜空で東から西へ動いて見えることを学びました。しかし、実際に空を観察すると、星の動き方はどの方向を見ているかによって少しずつ違って見えます。これは、星の動きが立体的であり、私たちが地上から空を見上げているためです。

中学理科では、星の動きを東・南・西・北の4つの方位に分けて理解することが重要です。テストでは、「この星はどの方位でどのように動いて見えるか」という形で出題されることが多いため、方位ごとの特徴を整理して覚えておきましょう。

東の空：星が昇ってくるように見える

東の空を観察すると、星は地平線の近くから現れ、少しずつ高くなっていくように見えます。この動きは、まるで星が空へ「昇ってくる」ように見えることから、星が昇ると表現されます。

このとき、星は地平線に対して斜めに動くように見えることが多く、最初は低い位置からゆっくりと空へ上がっていきます。太陽が朝に東から昇る様子と似ているため、イメージしやすい方位です。

南の空：大きな弧をえがいて動く

南の空では、星は真上を通るのではなく、弧（円の一部）をえがくように動いて見えます。星は東から南の空へ移動し、最も高い位置を通ったあと、西の方向へ向かっていきます。

この動きは、空の広さを感じやすく、星の移動距離が最も大きく見えるのが特徴です。テストでは、「南の空では星はどのように動いて見えるか」という問いがよく出されます。その場合は、「弧をえがくように動く」と答えられるようにしておきましょう。

西の空：星が沈んでいくように見える

西の空では、星はだんだんと高度を下げ、地平線の向こうへ消えていきます。この動きを、星が沈むと表現します。東の空で昇った星は、時間がたつと南の空を通り、西の空で沈んでいくのです。

この流れは、「東で昇り、西で沈む」という形でまとめることができ、星の動きを説明する基本表現になります。テストでは、「星が沈むのはどの方位か」といった問題も出るため、西の空とセットで覚えておきましょう。

北の空：動き方が他とちがう星がある

北の空は、他の方位とは星の動き方が大きく異なります。北の空には、ほとんど動かないように見える星があり、そのまわりを他の星が円をえがくように動いて見えます。

この「動かないように見える星」は、後の章で学ぶ北極星です。北の空では、星が昇ったり沈んだりするのではなく、回転するように動いて見える点が大きな特徴です。

方位ごとの見え方を整理しよう

星の動きは、見る方位によって次のように整理できます。

東の空：星が昇ってくる
南の空：弧をえがいて動く
西の空：星が沈んでいく
北の空：動かない星があり、回るように見える

このように、「どの方位で、どのように見えるか」をセットで覚えることが、テスト対策として非常に重要です。特に北の空の動きはひっかけ問題になりやすいため、他の方位との違いをはっきり区別しておきましょう。

次章では、北の空にある特別な星である北極星と、そのまわりの星の動きについて、さらに詳しく見ていきます。

第3章｜北の空の星は特別？

【北極星と星の回転】

北の空だけ、星の動きがちがって見える理由

前章で見たように、東・南・西の空では星が昇ったり沈んだりします。しかし、北の空を観察すると、星の動き方が他の方位とは明らかに違っていることに気づきます。星が地平線から昇って沈むのではなく、ある一点を中心に回るように動いて見えるのです。

中学理科では、この北の空の動きを理解することが、天体分野の大きなポイントになります。その中心にあるのが、北極星と呼ばれる特別な星です。

北極星とはどんな星か

北極星は、北の空に見える星で、ほとんど動かないように見えるという大きな特徴を持っています。時間がたっても、他の星のように位置が大きく変わることはなく、夜空のほぼ同じ場所にとどまって見えます。

このため、昔から北極星は方位を知るための目印として使われてきました。北極星のある方向が「北」であるため、北極星を見つけることができれば、他の方位も分かります。中学理科では、「北極星は北の空にあり、ほとんど動かない」という点をまず押さえておきましょう。

北の空の星は回るように動いて見える

北極星のまわりに見える他の星は、時間とともに円をえがくように動いて見えます。この動きは、まるで北極星を中心として星が回転しているように見えるため、「星が回って見える」と表現されます。

このとき、北極星から離れた星ほど、大きな円をえがいて動いて見えます。一方、北極星に近い星ほど、動きが小さく見えます。このような回転の見え方は、北の空特有のものであり、東・南・西の空では見られません。

なぜ北極星は動かないように見えるのか

ここで疑問になるのが、「なぜ北極星だけ動かないように見えるのか」という点です。実は、北極星もまったく動いていないわけではありません。しかし、私たちから見ると、ほとんど位置が変わらないように見えるのです。

これは、北極星が地球の自転の軸の方向に近い位置にあるためです。地球が回転するとき、その回転の中心に近い方向にある星は、大きな動きをしないように見えます。北極星は、この回転の中心方向に非常に近い場所にあるため、動かない星のように見えるのです。

北の空の動きは、地球の動きと深く関係している

北の空では、北極星がほとんど動かず、そのまわりの星が回るように見えます。この特別な見え方は、星そのものの動きではなく、地球の回転によって生じています。

北極星が動かない理由を理解することは、次に学ぶ「地球の自転」を理解するための大切な準備になります。

次章では、星が動いて見える本当の理由である地球の自転について、さらに詳しく解説していきます。

第4章｜星が動いて見える本当の理由

【地球の自転】

星が動いて見える原因は「地球の動き」にある

これまでの章で、星は夜空で東から西へ動いて見え、北の空では回るように見えることを学びました。ここで、改めて考えてみましょう。

星は本当に空を動いているのでしょうか。

実は、星が動いて見える最大の理由は、星そのものではなく、私たちが乗っている地球が動いているからです。この考え方を理解できるかどうかが、中学理科の天体分野を理解するうえで最も重要なポイントになります。

地球は1日で1回転している【地球の自転】

地球は止まっているように感じますが、実際には自転という運動をしています。

自転

地球が自分自身の軸を中心に回転する運動のこと

地球は約24時間（1日）で1回転しています。

この自転によって、昼と夜が生まれます。太陽の光が当たっている側が昼、当たっていない側が夜になります。つまり、地球の自転は、私たちの生活と深く関わる重要な動きなのです。

地球の自転の向きは「西から東」

地球の自転には向きがあります。地球は、西から東へ回転しています。この向きは、赤道の上に立って空を見上げると、地面が西から東へ動いているイメージになります。

この「西から東」という自転の向きは、天体の動きを考えるうえでとても重要です。なぜなら、この動きが、星の見え方に大きな影響を与えているからです。

星が東から西へ動いて見える理由

ここで、星の動きと地球の自転を結びつけて考えてみましょう。

地球が西から東へ自転しているということは、地上に立って空を見上げている私たちは、知らないうちに東の方向へ移動していることになります。

その結果、動いていない星を見ているはずなのに、反対方向である東から西へ星が動いているように見えるのです。これは、走っている電車の中から外の景色を見ると、景色が後ろへ流れて見えるのと同じ仕組みです。

すべての星が同じ動きをする理由

夜空の星がすべて同じ方向・同じ速さで動いて見えるのも、地球の自転が原因です。もし星がそれぞれ自由に動いているなら、動き方はバラバラになるはずです。

しかし、私たち自身が地球と一緒に回転しているため、星空全体がひとまとまりで動いているように見えます。このことから、星の動きは「星自身の動き」ではなく、「観察者である地球の動き」による見かけの動きだと分かります。

星の動き＝地球の自転の見え方

星が動いて見える本当の理由は、地球が西から東へ自転しているからです。

地球は1日で1回転し、その結果、星は東から西へ動いて見えます。この因果関係を理解できれば、天体の1日の動きは一気に分かりやすくなります。

次章では、星だけでなく、太陽や月も同じように動いて見える理由について確認し、天体の動きをさらに整理していきます。

第5章｜太陽や月も同じ動き？

【天体の共通点とちがい】

星だけでなく、太陽や月も動いて見える

これまでの章では、夜空に見える星の動きについて学んできました。しかし、空に見える天体は星だけではありません。昼間には太陽が、夜には月が空を移動しているように見えます。実は、太陽や月の動き方も、星の動きと深く共通しています。

中学理科では、星・太陽・月をまとめて「天体」として扱い、その1日の動きを共通のルールで理解することが大切です。この章では、それぞれの共通点と違いを整理し、天体の動きをひとつの考え方としてまとめていきます。

太陽や月も東から西へ動いて見える

太陽は朝に東の空から昇り、昼に南の空を通り、夕方に西の空へ沈んでいきます。月も、時間がたつと東から西へ移動していくように見えます。このように、太陽・月・星はすべて東から西へ動いて見えるという共通点があります。

この動き方が共通している理由は、第４章で学んだように、地球が西から東へ自転しているからです。つまり、星だけでなく、太陽や月の動きも、地球の自転による見かけの動きなのです。

星と太陽・月の共通点

星、太陽、月には、動き方以外にも共通点があります。まず、どの天体も1日の中で空を移動して見えるという点です。また、観察する位置（東・南・西・北）によって、見え方が変わることも共通しています。

さらに、これらの天体はすべて、地球の外にあり、地球の自転によって見え方が変化します。このように、天体の1日の動きを理解するためには、「地球が動いている」という視点を常に持つことが重要です。

星と太陽・月のちがい

一方で、星と太陽・月には違いもあります。まず、明るさです。太陽は非常に明るいため、昼間の空では星が見えなくなります。月も星より明るく、夜空で目立つ存在です。

次に、見える時間の違いがあります。太陽は昼に、星は夜に、月は昼にも夜にも見えることがあります。この違いは、天体の位置や明るさによって生じます。

また、星は遠くにあり、位置関係がほとんど変わりませんが、月は地球のまわりを回っているため、日によって位置や形が変わります。この点は、今後学習する内容につながる重要な違いです。

「天体の1日の動き」としてひとつに整理しよう

星、太陽、月は、それぞれ性質に違いはありますが、1日の動きという点では共通のルールで説明できます。どの天体も、地球の自転によって東から西へ動いて見えるのです。

このように考えることで、理科の学習が「暗記」ではなく「つながった理解」に変わります。

次の最終章では、これまでの内容を整理し、テストでよく出るポイントをまとめて確認していきます。

第6章｜定期テストでよく出る！

星の動きの重要ポイントまとめ

最後に、星の動きを整理しよう

ここまで、星の動き、方位による見え方、北極星、そして地球の自転について学んできました。天体分野は内容がつながっているため、一つひとつをバラバラに覚えると混乱しやすくなります。

この章では、定期テストで特に出題されやすいポイントを中心に、星の動きの学習内容を整理していきます。

星は東から西へ動いて見える【最重要】

星の動きで、最も基本かつ重要なのは、星は東から西へ動いて見えるという点です。これは、夜空に見えるすべての星に共通しています。

この動きは、星そのものが移動しているわけではなく、地球が西から東へ自転していることによる見かけの動きです。テストでは、「星の動く向き」と「その理由」をセットで問われることが多いため、必ず因果関係を意識して答えられるようにしましょう。

方位ごとの星の動きの違いを整理しよう

星の動きは、空のどの方位を見るかによって見え方が異なります。これもテストで頻出のポイントです。

東の空：星が昇ってくる
南の空：弧をえがいて動く
西の空：星が沈んでいく
北の空：回るように動いて見える

このように、方位と動き方をセットで覚えることが重要です。文章だけでなく、図と一緒にイメージできるようにしておくと、記述問題にも対応しやすくなります。

北極星はほとんど動かない星

北の空にある北極星は、ほとんど動かないように見える特別な星です。そのまわりの星は円をえがくように動きますが、北極星自体はほぼ同じ位置に見えます。

この理由は、北極星が地球の自転の軸の方向に近い位置にあるためです。「北極星＝動かない星」という覚え方だけでなく、「なぜそう見えるのか」まで理解しておくと、応用問題にも対応できます。

よくある間違い・ひっかけポイント

天体分野では、次のような間違いがよく見られます。

星が本当に空を動いていると思ってしまう
地球の自転の向き（西→東）を逆に覚える
北の空でも星が昇って沈むと考えてしまう
星・太陽・月の動きを別々に覚えてしまう

これらを防ぐためには、「星の動き＝地球の自転の見え方」という考え方を常に意識することが大切です。

星の動きを「つながり」で理解しよう

星は東から西へ動いて見えます。その原因は、地球が西から東へ自転しているからです。方位ごとの見え方や北極星の特徴も、すべてこの考え方で説明できます。

天体の学習は、暗記ではなく「理由が分かる理解」ができると、定期テストや入試でも強い分野になります。ぜひ、このコラムで学んだ内容を、図と一緒に思い出しながら復習してみてください。

星の動きを「理解できる理科」へ

このコラムでは、中学理科の天体分野の中でも特に重要な「星の動き」について、基本から順を追って解説してきました。夜空に見える星は、時間とともに東から西へ動いて見えます。しかしそれは、星そのものが空を移動しているからではなく、私たちが立っている地球が西から東へ自転していることによる見かけの動きでした。

また、星の動きは空のどの方位を見るかによって見え方が変わります。東の空では星が昇り、南の空では弧をえがいて動き、西の空では沈んでいきます。そして北の空では、北極星がほとんど動かず、そのまわりの星が回るように見えるという、他の方位とは異なる特徴がありました。これらの見え方の違いも、すべて地球の自転という一つの原因で説明できます。

さらに、星だけでなく、太陽や月も同じように東から西へ動いて見えることを確認しました。このように、天体の1日の動きを共通の考え方で整理することで、理科の知識はバラバラな暗記ではなく、「つながった理解」へと変わります。

天体分野は、

「難しそう」
「覚えることが多い」

と感じやすい単元ですが、実はとても論理的で、理由が分かると一気に理解しやすくなります。星の動きが地球の自転によって起こっていると分かれば、定期テストや入試問題でも落ち着いて考えられるようになるはずです。

これから天体を学ぶ人も、復習している人も、ぜひ実際の夜空を思い浮かべながら学習してみてください。空を見上げたとき、「今、地球が回っているから星がこう見えるんだ」と感じられたとき、理科はきっと楽しい教科に変わります。あなたの理解が一歩深まることを、心から応援しています。

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