中学生のための戦国時代・安土桃山時代まとめ 流れが一気にわかる+

目次
戦国時代・安土桃山時代を「流れ」で理解しよう
中学社会の歴史分野の中でも、「戦国時代〜安土桃山時代」は人物・出来事・用語が一気に増えるため、苦手意識を持つ中学生がとても多い単元です。
- 「誰が先で、誰が後なのか分からない」
- 「用語は覚えたけど、話の流れがつながらない」
そんな声を、学校やご家庭でもよく耳にするのではないでしょうか。
しかし、この時代は
ポイントを押さえて、
“流れ”で理解することができれば、
定期テストで得点しやすい単元
でもあります。
なぜなら、戦国時代から安土桃山時代にかけての歴史は、
-
・室町幕府の力が弱まる
-
・各地で戦国大名が登場する
-
・織田信長が新しい政治を進める
-
・豊臣秀吉が全国統一を完成させる
というように、ストーリー性がはっきりしている時代だからです。

にもかかわらず、多くの中学生がつまずいてしまう原因は、
「人物ごと」「用語ごと」にバラバラに覚えようとしてしまう
ことにあります。
例えば、
- ・楽市・楽座
- ・検地
- ・刀狩
といった言葉を暗記しても、「誰が」「何のために」行ったのかが分からないと、テストでは得点につながりません。

このコラムでは、戦国時代から安土桃山時代までを
- 1)時代の流れ
- 2)重要人物の役割
- 3)定期テストによく出るポイント
の3つを軸に、わかりやすく整理していきます。
また、単なる内容解説だけでなく、
- ・どこがテストに出やすいのか
- ・どの用語をどう覚えればいいのか
- ・記述問題では何を書けばよいのか
といった「点につながる勉強法」もあわせて紹介します。
歴史が得意な生徒はもちろん、
- 「暗記が苦手」
- 「歴史が嫌いになりかけている」
という中学生にも、最後まで読んでもらえる内容を目指しました。
このコラムを読み終えたとき、
- 「戦国時代から安土桃山時代の流れが一気につながった」
- 「定期テスト前に、もう一度読み返したい」
そう感じてもらえることがゴールです。
それではまず、戦国時代はなぜ始まったのかというところから、一緒に確認していきましょう。
第1章|室町時代からの流れを整理しよう
中学歴史で学ぶ戦国時代は、突然始まった時代ではありません。その前の時代である室町時代の後半に起きた出来事が、大きく関係しています。
多くの中学生が歴史でつまずく原因は、「戦国時代=戦いが多い時代」とだけ覚えてしまい、なぜそうなったのかを理解していないことです。
この章ではまず、戦国時代が始まった理由をしっかり整理し、そのうえで「下剋上」や「戦国大名」といった重要用語を、流れの中で理解していきましょう。
▼応仁の乱と室町幕府の力の低下
戦国時代が始まるきっかけとなったのが、応仁の乱(1467年)です。この争いは、将軍の後継ぎ問題や大名同士の対立が原因で起こりました。
応仁の乱の大きな特徴
・戦いが約10年も続いたこと
・京都の町が大きな被害を受けたこと
この長い戦いによって、室町幕府は全国の大名をまとめる力を失ってしまいました。それまで、幕府の命令に従っていた地方の大名たちは、
「もう幕府に頼らなくてもいいのではないか」
と考えるようになります。

ここがとても重要なポイントです。
戦国時代は、幕府の力が弱まったことで始まった時代
なのです。
【テストに出やすいポイント】
-
・応仁の乱 → 室町幕府の力が弱まる
-
・因果関係(なぜ戦国時代につながったのか)を説明できるようにする
▼「下剋上」とは何か?やさしく理解しよう
戦国時代を表す言葉として、必ず出てくるのが「下剋上(げこくじょう)」です。
下剋上とは、
身分の低い者が、身分の高い者をたおして実権をにぎること
を意味します。

たとえば、
-
・家来が主人をたおす
-
・有力な武将が守護大名に取って代わる
といったことが、各地で起こりました。
これは決して「悪い人が増えた」という意味ではありません。戦国時代は、力や実力がある者が評価される時代だったのです。
【テスト対策】
-
・下剋上=「身分の低い者が上の者をたおす」
-
・言葉の意味をそのまま説明できるようにする
▼守護大名から戦国大名へ
室町時代に地方を治めていたのは守護大名でした。しかし、幕府の力が弱まると、守護大名の支配もゆるんでいきます。
その結果、
-
・自分の力で土地を支配する
-
・家臣や農民をまとめる
といったことを行う武将が現れました。
この人たちが、戦国大名です。
戦国大名は、ただ戦いが強いだけではありません。
-
法律(分国法)をつくる
-
農業や商業を発展させる
など、自分の領地を安定させる工夫も行いました。
▼戦国時代の特徴をまとめて整理
ここまでの内容をふまえて、戦国時代の特徴を整理しましょう。
戦国時代の特徴は、大きく4つです。
-
・室町幕府の力が弱まった
-
・下剋上が起こった
-
・戦国大名が各地に現れた
-
・実力主義で領国経営が行われた
【記述問題対策】
-
「なぜ戦国時代が始まったのか」
-
「戦国大名はどのような支配を行ったか」
この2つは、説明できるようにしておくことが重要です。
▼まとめ
戦国時代は、
応仁の乱 → 幕府の力が低下 → 下剋上 → 戦国大名の登場
という流れで理解すると、一気に分かりやすくなります。
この流れを押さえることが、このあと学ぶ織田信長・豊臣秀吉につながっていきます。
次の章では、戦国大名がどのように国を治め、人々がどんな生活をしていたのかを、さらに詳しく見ていきましょう。
第2章|戦国大名のしくみと人々のくらし
戦国時代というと、「戦いが多い時代」というイメージが強いかもしれません。しかし、戦国大名はただ戦に強いだけの存在ではありませんでした。自分の領地を安定して治めるための政治を行い、人々の生活を支えていたのです。
この章では、
- ・戦国大名がどのような政治を行ったのか、
- ・そしてその結果、人々のくらしがどのように変化したのか
を見ていきます。
ここを理解すると、戦国時代が「ただの争いの時代ではない」ことがはっきり分かります。
▼戦国大名の政治:分国法と検地
戦国大名は、自分の領地(領国)を安定させるために、独自の政治を行いました。その代表例が、分国法と検地です。
分国法とは、
戦国大名が自分の領国を治めるためにつくった法律
のことです。
これにより、家臣や農民の行動がルールとして決められ、争いやトラブルを減らすことができました。
また、検地では、
-
田や畑の広さ
-
収穫できる米の量
を調べました。これによって、年貢を公平に集めることができるようになったのです。
【テスト対策】
-
分国法=「戦国大名がつくった法律」
-
検地=「土地や収穫量を調べること」
→ 用語の意味を短く説明できるようにしておきましょう。
▼城下町の発達と商業の広がり
戦国大名は、自分の城を中心に城下町をつくりました。
城下町とは、
城のまわりに武士や商人、職人が集まってできた町
です。
城下町が発達した理由は、主に次の3つです。
- 1)大名が人々を集め、支配しやすくするため
- 2)商業を発展させ、領国を豊かにするため
- 3)戦のときに守りやすくするため
この結果、商人や職人の活動が活発になり、お金を使った取引(商業)が広がっていきました。

【記述問題対策】
-
「なぜ城下町が発達したのか」
→ 「大名が領国を安定させ、商業を発展させるため」と説明できるようにする。
▼農民・商人の生活はどう変わった?
戦国時代になると、農民や商人の生活にも変化が見られます。
農民は、
-
・検地によって年貢がはっきり決められる
- ・村ごとに協力して農業を行う
といった特徴がありました。
一方、商人は、
-
・城下町で商売を行う
- ・行商などで物を運ぶ
など、活動の場が広がっていきました。
このように、戦国大名の政治は、人々の生活を安定させる役割も果たしていたのです。
▼鉄砲伝来と戦い方の変化
1543年、鉄砲が日本に伝えられました。これを鉄砲伝来といいます。
鉄砲の登場によって、戦い方は大きく変わりました。それまでの戦では、刀や弓が中心でしたが、鉄砲を使うことで、遠くから攻撃できるようになったのです。
戦国大名たちは、
-
・鉄砲を大量に使う
-
・組織的に兵を動かす
といった新しい戦い方を取り入れました。

【年号対策】
-
鉄砲伝来:1543年
→ 数字だけでなく「戦い方が変わった」という意味とセットで覚える。
▼まとめ
戦国時代の特徴は、戦い・政治・人々のくらしが深く結びついていることです。
-
・分国法や検地で政治が安定
-
・城下町の発達で商業が広がる
-
・鉄砲の登場で戦い方が変化
このような流れを理解すると、戦国時代の出来事がバラバラではなく、ひとつの物語として見えてきます。
次の章では、こうした時代の中で登場した織田信長が、どのように戦国時代を大きく変えていったのかを見ていきましょう。
第3章|織田信長の登場と戦国時代の大きな転換
戦国時代の後半になると、歴史の流れを大きく変える人物が登場します。
それが、織田信長です。織田信長は、ただ戦に強かっただけではありません。それまで当たり前とされてきた古いしくみや考え方を次々と打ちこわし、新しい社会をつくろうとした人物でした。
この章では、織田信長が
-
どんな目的をもって行動したのか
-
なぜ「戦国時代の転換点」と呼ばれるのか
を、出来事の流れとともに整理していきます。ここを理解できると、戦国時代から安土桃山時代へのつながりがはっきり見えてきます。
▼織田信長の目的と行動
織田信長の大きな目的は、
自分の力で国をまとめ、安定した社会をつくること
でした。
そのために信長が行ったことは、
-
・強い武力でライバルをたおす
-
・古い権力や特権を認めない
という、当時としては非常に思い切ったものでした。
信長は、「昔からそうだから」という理由では動きません。
自分の考えに合わないものは、思い切って変える
これが、信長の最大の特徴です。

【テスト対策】
-
織田信長=「古いしくみをこわす人物」
→ 人物の特徴を一言で言えるようにしておきましょう。
▼楽市・楽座とは何か?意味とねらい
織田信長の政治を表す代表的な政策が、楽市・楽座です。
楽市・楽座とは、
商人が自由に商売できるように、これまでの特権を廃止する政策
です。
それまでの日本では、
-
特定の商人だけが商売できる
-
税や決まりが多い
といった制限がありました。信長はこれをやめさせ、誰でも自由に商売できる町づくりを進めたのです。その結果、商業が活発になり、城下町は大いににぎわいました。
【説明問題対策】
-
楽市・楽座とは何か
→ 「商業を発展させるため、特権を廃止し、自由な商売を認めた政策」と説明できるようにする。
▼比叡山焼き討ちと長篠の戦い
織田信長の行動は、ときに非常に厳しいものでした。
その代表例が、比叡山焼き討ちです。
比叡山は、強い力を持つ寺でしたが、信長は自分の支配に反対する勢力を徹底しておさえました。これは、宗教勢力であっても例外を認めないという、信長の姿勢を表しています。
また、長篠の戦いでは、
鉄砲を大量に使った戦い方で勝利をおさめました。
ここからも、信長が新しい技術を積極的に取り入れた人物であることが分かります。
▼室町幕府が滅びるまでの流れ
織田信長の活躍によって、歴史は大きく動きます。
信長は、足利義昭を将軍として立てますが、やがて対立し、室町幕府を滅ぼしました。これにより、約200年以上続いた室町幕府は終わりを迎えます。
ここが重要なポイントです。室町幕府が滅びたことで、日本は新しい時代へ進む準備が整ったのです。これが、戦国時代から安土桃山時代への大きな転換点になります。
▼まとめ
織田信長は、
-
・古い制度や特権をこわし
-
・新しい政治や経済の形を進め
-
・日本の歴史を大きく前に進めた人物
でした。
戦国時代の終わりと、安土桃山時代の始まりをつなぐ存在として、織田信長は必ずテストに出る重要人物です。
次の章では、信長のあとを受けつぎ、全国統一を完成させた豊臣秀吉について学んでいきましょう。
第4章|豊臣秀吉の全国統一と政治のしくみ
織田信長の死後、その意思を受けつぎ、戦国時代に終止符を打った人物がいます。それが、豊臣秀吉です。秀吉は、戦いに勝つだけでなく、全国を安定して治めるための政治のしくみを整えました。
この章で学ぶ「検地」「刀狩」「身分制度」は、中学歴史の定期テストで必ずと言っていいほど出題される超重要ポイントです。
▼豊臣秀吉が全国統一を進めた流れ
織田信長の死後、秀吉は信長の家来たちをまとめ、各地の戦国大名を次々と従えていきました。
秀吉が全国統一を進めるうえで大切にしたのは、
-
・武力だけに頼らない
-
・味方を増やし、反対勢力を減らす
という方法です。
そして1590年、関東地方の大名を従えたことで、全国統一がほぼ完成しました。

ここで覚えておきたいのは、
秀吉の目的は
「戦いを終わらせ、国を安定させること」
だったという点です。
▼検地とは何か?その内容と目的
豊臣秀吉の政治で、最も重要なのが検地です。
検地とは、
全国の田や畑の広さや、取れる米の量を調べること
です。
これにより、
-
・年貢の量を正確に決める
-
・土地の所有者をはっきりさせる
ことができました。
秀吉の検地は、全国で同じ基準で行われた点が特徴です。これによって、大名や農民が勝手にごまかすことができなくなりました。

【テスト対策】
-
検地=「土地と収穫量を調べ、年貢を正しく集めるため」
→ 目的を必ずセットで覚える。
▼刀狩とは何か?検地とセットで理解しよう
検地と必ずセットで覚えたいのが、刀狩です。
刀狩とは、
農民から武器を取り上げる政策
です。
秀吉は、
-
・農民が反乱を起こすのを防ぐ
-
・武士と農民の役割をはっきり分ける
ことを目的として、刀狩を行いました。
検地と刀狩をセットで行ったことで、
・農民は農業に専念
・武士は戦いや政治を担当
という形が整えられ、社会が安定したのです。
【最重要ポイント】
-
検地+刀狩=「身分を固定し、国を安定させるため」
▼身分制度と大坂城:政治の中心地
豊臣秀吉は、武士と農民をはっきり区別する身分制度をつくりました。
これにより、
武士は城下町に住む
農民は村で農業を行う
という形が定着していきます。
また、秀吉は大坂城を拠点として政治を行いました。
大坂は、商業の中心地でもあり、全国から物や人が集まる重要な都市でした。大坂城を中心とした政治は、安土桃山時代の象徴とも言えるものです。

▼まとめ
豊臣秀吉は、
-
全国統一を完成させ
-
検地と刀狩で社会を安定させ
-
身分制度を整えた
人物でした。
この章の内容は、定期テストで最も点差がつきやすい超重要ゾーンです。
特に、検地と刀狩を「なぜ行ったのか」を説明できるようにしておきましょう。
次の章では、この時代に花開いた安土桃山文化について学んでいきます。
第5章|安土桃山文化の特徴をまとめて理解しよう
中学歴史の中で、
「人物や政治は覚えられるけれど、文化は苦手…」
という中学生はとても多いです。
特に安土桃山文化は、名前だけ見ると分かりにくく、
「何がどの時代なのか分からない」
と感じやすい単元です。
しかし、安土桃山文化には、はっきりとした特徴があります。
この章では、「豪華・力強い」というキーワードを軸に、テストで出やすい文化のポイントを整理していきましょう。
▼安土桃山文化の特色は「豪華・力強い」
安土桃山文化の最大の特徴は、
豪華で、力強い表現
です。
この文化が生まれた背景には、
-
・戦国の世が終わりに近づいたこと
-
・織田信長や豊臣秀吉といった強い権力者がいたこと
があります。戦いに勝ち、国をまとめた大名たちは、自分の力を示すために、目立つ文化・はなやかな文化を生み出しました。

【テスト対策】
-
安土桃山文化=「豪華・力強い」
→ このイメージを必ず覚える。
▼城(天守)と障壁画に注目しよう
安土桃山文化を代表する建物が、天守をもつ城です。
安土城や大坂城では、
・高い天守
・金や色を多く使った装飾
が特徴的でした。
また、城の内部には、障壁画(しょうへきが)が描かれました。障壁画とは、ふすまや壁に描かれた絵のことです。金色を背景にした大きな絵は、権力の強さを表すためのものでした。
【写真問題対策】
-
・金色が多い
-
・大きく、はっきりした絵
→ 安土桃山文化の可能性が高い。
▼南蛮文化:外国との交流が広がる
安土桃山時代には、南蛮文化と呼ばれる新しい文化が広がりました。
南蛮文化とは、
ヨーロッパの文化が日本に伝えられたもの
です。
代表的なものには、
・鉄砲
・キリスト教
・南蛮貿易
があります。
ポルトガルやスペインとの貿易によって、日本には新しい道具や考え方がもたらされました。
【見分け方】
-
・外国人が描かれている
-
・西洋風の服装
→ 南蛮文化の可能性が高い。
▼茶の湯と千利休:静かな文化も大切に
豪華な文化が広がる一方で、茶の湯の文化も大切にされました。
茶の湯を大成させた人物が、千利休です。
千利休の茶の湯は、
・シンプル
・落ち着いた
・無駄のない
という特徴がありました。
これは、豪華さとは反対の美しさを大切にする考え方です。

▼まとめ
安土桃山文化は、
-
・城や障壁画の「豪華さ」
-
・南蛮文化という「新しさ」
-
・茶の湯の「落ち着き」
が組み合わさった文化です。
【定期テスト対策まとめ】
-
豪華・力強い → 安土桃山文化
-
金色・天守・南蛮人 → 写真問題のヒント
次の章では、これまで学んだ内容をもとに、戦国〜安土桃山時代を定期テストで攻略する勉強法を紹介します。
第6章|戦国〜安土桃山時代の勉強法
戦国時代から安土桃山時代は、
- 「授業は分かる」
- 「ノートも書いた」
それなのに、テストになると点が伸びないという生徒が多い単元です。
その理由ははっきりしています。この時代は、
-
出来事が多い
-
人物が続けて登場する
-
用語も説明問題も出る
ため、覚え方を間違えると混乱しやすいのです。
この章では、「どう覚えれば、テストで点になるか」にしぼって、戦国〜安土桃山時代の勉強法をまとめます。
▼まずは「時代の流れ」で覚える
一番大切なのは、流れをつかむことです。
この時代は、次の順番で整理しましょう。
-
1)応仁の乱 → 戦国時代の始まり
-
2)戦国大名の活躍
-
3)織田信長が古いしくみをこわす
-
4)豊臣秀吉が全国統一
-
5)安土桃山文化が広がる
これを、「出来事を1つずつ暗記する」のではなく、物語として理解することがポイントです。

【おすすめ勉強法】
-
ノートの端に「流れメモ」を書く
-
教科書を見ずに、順番を声に出して言ってみる
▼人物ごとに整理する(信長→秀吉)
次に重要なのが、人物整理です。
特にテストでよく比べられるのが、織田信長と豊臣秀吉です。
整理のしかたは、とてもシンプルです。
織田信長
- ・古いしくみをこわす
- ・楽市・楽座
- ・室町幕府を滅ぼす
豊臣秀吉
- ・全国統一を完成
- ・検地・刀狩
- ・身分制度を整える
【テスト対策】
-
「どちらがどの政策を行ったか」を必ず区別する
-
人物名+行ったことをセットで覚える
▼用語暗記は「意味+セット」で覚える
用語暗記でありがちな失敗は、言葉だけを丸暗記することです。
例えば、
×「検地」だけ覚える
○「検地=土地と収穫量を調べ、年貢を正しく集める」
このように、意味を短い文で言えるかどうかが大切です。
特にセットで覚えたい用語は、
-
・検地 + 刀狩
-
・戦国大名 + 分国法
-
・楽市・楽座 + 商業の発展
【チェック】
-
ノートを見ずに説明できる?
→ できたら合格です。
▼記述問題は「型」を覚えよう
記述問題が苦手な生徒は、書き方の型を覚えると一気に楽になります。
例:「豊臣秀吉が検地や刀狩を行った目的を答えなさい。」
【書き方の型】
① 誰が ② 何をした ③ なぜか
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【答え例】
「豊臣秀吉は、身分をはっきりさせて国を安定させるために、検地や刀狩を行った。」
この型を使えば、ほとんどの記述問題に対応できます。

▼テスト前チェックリスト
テスト前日は、次の点を確認しましょう。
-
戦国→安土桃山の流れを言える
-
信長と秀吉の違いを説明できる
-
検地・刀狩の目的を言える
-
文化の写真を見分けられる
これができていれば、この単元はしっかり得点源になります。
▼保護者の方へ:家庭でできる声かけ
保護者の方にできることは、難しい指導ではありません。
おすすめの声かけは、
-
「信長と秀吉、何が違うんだっけ?」
-
「検地って、何のためにやったの?」
このような一問一答の会話です。
子どもが説明できれば理解できていますし、詰まったところがあれば、そこが復習ポイントです。

▼まとめ
戦国時代から安土桃山時代は、覚えることが多い分、正しい勉強法を使えば確実に点が取れる単元です。
流れ・人物・用語・記述
この4つを意識して復習すれば、歴史は「暗記科目」ではなく、理解して解ける科目に変わります。ぜひ、この章をテスト前の最終チェックとして活用してください。
戦国〜安土桃山時代は「流れ」がわかれば怖くない
戦国時代から安土桃山時代は、中学歴史の中でも特に内容が多く、
- 「覚えることが多くて大変」
- 「人物や用語がごちゃごちゃになる」
と感じやすい単元です。
しかし、この時代の学習で本当に大切なのは、すべてを丸暗記することではありません。
このコラムでは、
-
応仁の乱から始まる戦国時代の流れ
-
戦国大名の政治と人々のくらし
-
織田信長による大きな転換
-
豊臣秀吉の全国統一と政治のしくみ
-
安土桃山文化の特徴
-
定期テストで点を取るための勉強法
を、「流れ」と「つながり」を意識して整理してきました。
戦国時代は、室町幕府の力が弱まったことから始まり、下剋上の世の中で、戦国大名たちが実力で国を治める時代でした。
その中で登場した織田信長は、古いしくみや特権をこわし、新しい政治や経済の形を進めました。
そして豊臣秀吉が全国統一を完成させ、検地や刀狩によって社会を安定させたことで、日本は次の時代へと進んでいきます。
人物・用語・出来事は、
バラバラの暗記ではなく、ひとつの物語として理解できるようになります。
それこそが、歴史を得意科目に変える一番の近道です。
また、定期テストでは、
-
用語の意味を説明できるか
-
なぜその政策が行われたのかを書けるか
-
写真や資料から時代を判断できるか
といった「理解力」が問われます。
本コラムで紹介した勉強法を使えば、
「なんとなく覚えた」から「自分の言葉で説明できる」状態へと、
確実にレベルアップできます。
もし今、
- 「歴史が苦手かもしれない」
- 「戦国時代でつまずいている」
と感じている人がいたとしても、心配はいりません。大切なのは、一度立ち止まって、流れを整理し直すことです。このコラムが、そのきっかけになれば幸いです。
戦国時代から安土桃山時代は、努力した分だけ成果が出やすい単元です。ぜひ、テスト前や復習のときに何度も読み返し、「わかる」「できる」という感覚を積み重ねていってください。
あなたの歴史の学習が、
暗記だけで終わらない、楽しくて力のつく学びになることを、
心から応援しています。
お子さまの学習にお悩みの保護者の方へ。

当塾では、一人ひとりの理解に合わせた“意味のある学び”を大切にした指導を行っています。「〇〇がニガテ」「家庭学習で何をすればいいかわからない」といったご相談も、お気軽にお寄せください。まずは、無料体験授業で教え方の違い、学びの楽しさをご体感ください。
※一人ずつ個別で対応させていただいていますので、【事前予約制】となっています。
お気軽にどうぞ!!
こちら各種SNSでも情報配信中です。参考にしてみてください。
/
この記事は 5人 に閲覧されています。
.jpg)
