【数学】中学生のための数学の勉強法

 

小学校までは算数が得意で、テストでも90点100点をたくさんとっていたという生徒でも、中学になると急に点数が下がりだす場合があります。今回は、「なぜ、中学生が数学を苦手になってしまうのか?」そして、「苦手にならないようにするため、むしろ得意にするためにはどうしたらいいのか?」ということをお伝えしたいと思います。

 

 

数学がニガテになる理由


小学校では算数が得意だった生徒が、中学に入ってから数学がニガテになってしまう原因は何でしょうか?これにはもちろんいくつか要因がありますが、最も大きな原因は、

予習・復習が足りていない

ことです。この背景には「中1ギャップ」というものもあります。こちらについては別のコラムでお伝えしているのでそちらも参考にしてみてください。

→→ 「中1ギャップ」についてはコチラ ←←

 

中学に入り、学習内容自体が難しくなりますが、「中1ギャップ」でも紹介した通り、環境の変化も大きく起きています。授業の進め方が違ったり、部活動が始まったり。小学校までは宿題などで復習できていたのが、中学では宿題がなくなり、自立した学習を求められますが、その時間の確保が難しくなります。つまり、中学に入って成績が下がってしまう、ついていけなくなる理由は、単純に学習量が追い付いていないことが一番の要因です。

 

特に、「数学」は積み重ね教科と呼ばれ、各単元で習ったものが次の新しい単元の基礎になっていて、どんどんつながっていく内容になっています。つまり、どこか一ヵ所わからないところを残していると、その次もよくわからない…ということが続いてしまうリスクが非常に高い教科です。

このつながりは、もちろん小学校の内容ともつながっています。多くの中学校の中1数学の内容は、

 

1学期 正負の数、文字式、方程式

2学期 比例・反比例、平面図形

3学期 空間図形、データ活用

となっています。一学期に習う内容は計算分野がメインとなっていて、小学校までの四則演算や分数の計算が基礎となっています。二学期の「比例・反比例」は少6で学ぶ「比」「比例・反比例」の続きになり、「平面図形」や「空間図形」も小学校で学ぶ「面積の公式」や「円柱・角柱の体積」などの知識がベースになっています。

さらに、このつながりが中学2年生、中学3年生へと順につながっていきます。中学2年生では、「方程式」は「連立方程式」になり、「比例」は「一次関数」に、図形分野は「合同証明」などにつながります。そして習う学期もほぼ同じなので、一年前に学んだものの続きを中2、中3で学ぶことになります。まさに「積み重ね」ですね。

 

このように「数学」は単元間のつながりがとても重要で、どんどん積み上げていくものなので、特に習った範囲の定着が重要な教科になります。それなのに、小学校までの時より、復習時間が少なくなったり、反復する機会が少なくなったりすることで、理解不足の部分が増え、やがて「ニガテ」となっていますのです。

 

 

数学がニガテにならないようにするために


では、数学がニガテにならないようにするためにはどうすればいいのでしょうか。まず第一に、単純に学習量が追い付いていないので、数学にかける勉強時間を取らなければいけないことは言うまでもありません。ここでは、その勉強時間のかけ方のコツをお伝えしていきます。

「数学」という教科の性質を考えると、むやみやたらに時間をかけても難しいことがわかると思います。「積み重ね教科」ですので、一つ一つをしっかりと積み上げていくことが重要です。つまり、

 

「しっかりしていない」ところまでさかのぼって復習すること!!

これに尽きます。間を飛ばして積み上げることは不可能です。焦らず順につなげていくしかありません。

 

ただし、学校の授業は全員が追い付いてくるのを待ってくれるわけではありません。どんどん先に進んで、新しいことを積み上げていってしまいます。それを自力でなんとかしっかりと定着させていくしかありません。なので、普段からの予習・復習が非常に重要になります。

 

 

数学の勉強は何をする?


「数学」は「積み重ね教科」で普段からの予習・復習が大事!しっかり積み重ねてつなげていきましょう!!ということをお伝えしましたが、もう少し具体的に勉強法についてお伝えしていきます。

 

中学数学ができるようになるためのポイントは大きく2つです。

1)正確な計算力
2)解法の理解

 

1)正確な計算力

数学の基礎の部分です。計算においては、正確さとスピードが重要です。

小数・分数、正負の数、桁数の大きな数字など、どのようなパターンでも正確に計算できるチカラがあればあるほど、数学での得点力はあがります。この部分については、基本の計算方法を理解するとともに、とにかく反復練習で計算トレーニングを積むことで上がってきます。

また、テストのことを考慮すると制限時間内に解ききるということも重要です。ある程度のスピードも重要になります。この点でも反復練習が最も効果的です。問題数を決めて、どれくらいの時間で解けるのかを自分で測りながら繰り返すのも良い勉強方法かと思います。

 

2)解法の理解

計算力が合っても、どのような計算をすればいいのかがわかっていなければ問題を解くことはできません。小学生の文章題と一緒です。この問題は「たし算」なのか「ひき算」なのか。

中学数学の問題では、いくつかのパターンがあります。そのパターンの解き方をできるだけたくさん理解し、使いこなせる知識量が必要です。この問題は、この流れで解けるはずという筋道を立てられるかどうか。各単元別で見れば、そこまで多くのパターンがあるわけではないので、様々なパターンの問題に触れ、「こういう時はこう解く」という筋道が見えるように理解することを心がけ、取り組むことが重要です。

 

 

ステップ別勉強法


数学の勉強は大きく3段階に分けられます。自分のレベルに合わせて、ステップを上げていくようにしましょう。

 

ステップ1)計算力UP!!

数学がニガテと言う方はまずはここから。普段から計算ミスが多い、分数の計算になると自信がなくなるという方。まずは、数学の基本になる計算力UPを目指しましょう!!

計算問題にしぼってとにかく反復!

使う教材は学校の教科書で十分です。

 ・教科書の例題から計算問題をピックアップ

 ・途中式もとばさず、理解しながら書き写す

 ・自分で解けるか確認

 ・類題でひたすら練習(時間をはかる)

とにかく自分のチカラだけで正しい答えまでたどり着けるか、どれくらい早くできるか。ここは反復していくしかありません。途中の計算過程で理解できない部分があれば、都度、学校の先生や塾の先生、わかる人に確認しましょう!!

計算力がUPするだけで、数学のニガテ意識はかなりなくなります。

 

ステップ2)基本問題パターンをマスター

テストになると解き方がわからない問題がある方。定期テストでいつも平均点前後だという方。まだまだ知識不足です!解ける問題のパターン数を増やしていきましょう!!

やればやるほどチカラになる!

この点数帯の方は、まだ出題範囲の問題パターンを完全に理解できていない、知識として定着していないことが課題です。道筋が見える問題パターンが増えれば増えるほど、チカラがつきます。ただ、中途半端な理解では意味がないので、焦らず一つずつカンペキを目指して取り組んでいきましょう。

・教科書や学校ワークから基本問題・練習問題をピックアップ

 ・解答を見ながら、解き方を理解する

 ・一人で解けるか確認

 ・問題をみて解法がイメージできるようになればOK!

定期テストのときは、テスト範囲を一巡し、自力で解けなかったところのみをピックアップしてつぶすしていきましょう。やり直し含めて、テスト範囲を最低一周することを目指しましょう!応用問題実力問題は一旦置いておきましょう。また、このステップではまだ計算力不足が原因となる場合もあるので、計算練習と解法パターンの理解と半々のペースで進めましょう。

 

ステップ3)数学を得意に!応用にもチャレンジ!

数学で高得点を目指すためには、応用問題・総合問題にもチャレンジしていく必要があります。応用問題は、複数単元の総合問題になっていたり、教科書のレベルを超えた知識や経験・ヒラメキがないと解けなかったり、少し難易度は高めです。

 

とは言え、応用問題も基本の積み重ね

応用問題と言っても、分解してみれば、基本事項の詰込みだったりします。あわてず、問題を分解できれば、これまでの知識・計算力で十分チャレンジできるものです。複数の知識が絡まる中で、それを分解し、そのそれぞれの解き方を知っているかどうか。そして、それを順に解いていく中で、途中でミスをせず時間内に解ききる計算力があるかどうかです。

この応用問題も中学数学の範囲ではいくつかのパターンになっていることがほとんどです。まずはそういったパターンをこなしながら、応用問題を解ききるチカラをつけていきましょう。

 

 

ここまで、「数学」という教科がどういった教科なのか。だからどのように勉強しなければいけないのかをお伝えしてきました。とにかく反復が必要で、ある程度時間をかける必要があることは理解していただけたと思います。結局、日々の努力がモノを言う教科です。焦らず、コツコツ積み上げていく努力をしましょう!

ただ、効果的な積み上げ方がひとそれぞれあります。自分のあった積み上げ方がわからない、どこから積み上げなおしたらいいかわからないという方は、いつでもご相談ください!!

 

 

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