【中学生の国語文法】尊敬語・謙譲語・丁寧語を完全解説!小学生にもわかる敬語の使い分け

国語の文法の中でも、「敬語」は多くの中学生が苦手意識を持ちやすい単元の一つです。
尊敬語、謙譲語、丁寧語――名前を聞いただけで、
- 「ややこしそう」
- 「覚えることが多そう」
と感じてしまう人も少なくないでしょう。実際、定期テストや実力テストでも、敬語の問題は正答率が下がりやすく、「なんとなくで選んだら間違えた」という声もよく聞かれます。
その一方で、「敬語」は決して特別な人だけが使う難しい言葉ではありません。
私たちは日常生活の中で、知らないうちに敬語を使っています。
- 学校で先生に話しかけるとき、
- 家に来たお客さんにあいさつをするとき、
- 電話で用件を伝えるとき など
すでに多くの場面で敬語に触れているのです。
つまり、敬語が苦手だと感じる原因は、「使ったことがない」からではなく、「きちんと整理して理解する機会が少なかった」ことにあります。

小学生のうちは、「です・ます」を使えばていねいな言い方になる、という感覚で十分でした。しかし中学生になると、国語の文法として敬語を学び、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」という3つの種類を区別する必要が出てきます。ここで多くの生徒が、
- 「どれがどれかわからない」
- 「全部ていねいなのに何が違うの?」
と混乱してしまいます。この段階でつまずいてしまうと、「敬語=暗記しないといけないもの」というイメージが強くなり、ますます苦手意識が大きくなってしまいます。
ですが、敬語は丸暗記するものではありません。大切なのは、
「だれの行動を、どの立場から表しているのか」
を考えることです。相手を立てる言葉なのか、自分をへりくだる言葉なのか、それとも言い方をていねいにしているだけなのか。この視点が持てるようになると、敬語は一気に整理しやすくなります。実はこの考え方は、小学生でも理解できる、とてもシンプルなものなのです。

本コラムでは、中学生の国語文法で必ず学ぶ「尊敬語・謙譲語・丁寧語」について、基本から丁寧に解説していきます。小学生でもイメージしやすい例を使いながら、
- 「なぜその敬語になるのか」
- 「どうやって使い分ければよいのか」
を一つずつ確認していきます。定期テスト対策としてはもちろん、将来、社会に出てからも役立つ「正しい敬語の考え方」を身につけることが目的です。
第1章 なぜ敬語はむずかしい?
中学生がつまずく理由と国語文法で学ぶ意味
国語の文法の中で、「敬語が苦手」と感じている中学生はとても多くいます。尊敬語・謙譲語・丁寧語という言葉を聞くだけで、「覚えることが多そう」「どれも同じに見える」と思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、実は敬語そのものが特別に難しいわけではありません。つまずきやすいのには、はっきりとした理由があります。この章では、なぜ敬語が「むずかしい」と感じられやすいのかを整理しながら、正しい学び方への第一歩を考えていきます。
▼なぜ敬語は「暗記科目」だと思われてしまうのか
敬語が苦手になる一番の原因は、
「たくさんの言い換えを覚えなければならない」と思い込んでしまうこと です。
たとえば、
「行く」は「いらっしゃる」「うかがう」
「言う」は「おっしゃる」「申し上げる」 など
教科書や問題集には多くの表現が並んでいます。それを見て、「全部丸暗記しないといけない」と感じてしまうのは無理もありません。
しかし、敬語は本来、意味のない言葉の暗記ではありません。どの敬語も、「だれの行動を、どんな立場で伝えるか」という共通した考え方に基づいています。この考え方を知らないまま言葉だけを覚えようとすると、混乱してしまい、結果として「敬語=苦手」という印象が強くなってしまうのです。

▼小学生で習った「ていねいな言い方」と中学国語の違い
小学生のころ、「です・ます」を使えば、ていねいな言い方になると教わりました。この理解は間違いではありませんし、敬語の第一歩としてとても大切なものです。しかし、中学生になると国語の文法として、さらに一歩進んだ内容を学びます。
中学国語では、「ていねいかどうか」だけでなく、
- 「だれを立てているのか」
- 「話し手と聞き手の関係はどうなっているのか」
まで考える必要があります。
同じ「ていねいな言い方」でも、
- 相手を高めているのか、
- 自分をへりくだっているのか、
- それとも言い方がていねいなだけなのか
によって、使う敬語は変わります!
この変化に気づかないまま学習が進むと、「小学生のときと何が違うのかわからない」と感じてしまうのです。
▼定期テスト・入試で敬語がよく出題される理由
敬語は、定期テストや高校入試でもよく出題される単元です。その理由は、敬語が「文法の理解力」と「読解力」の両方を確かめられる問題だからです。
たとえば、
- 「この文で使われている敬語は何か」
- 「正しい敬語に直しなさい」
といった問題では、単語の知識だけでなく、文の中の人物関係を正しく読み取る力が必要になります。つまり、敬語の問題は、「文の内容を正しく理解できているか」を見るための問題でもあるのです。だからこそ、敬語が苦手なままだと、文法問題だけでなく、国語全体の得点にも影響してしまいます。

▼敬語は「文法」と「人間関係」をセットで考える言葉
敬語を正しく使うために最も大切なのは、
「人と人との関係」を考えること です。
だれが話していて、
だれに向けた言葉なのか、
そして、だれの行動を表しているのか。
この3点を整理できると、敬語は驚くほどわかりやすくなります。
これは難しいことではありません。日常生活でも、相手によって話し方を変えているはずです。敬語とは、その感覚を国語のルールとして整理したものだと考えると、ぐっと身近な存在になります。
第2章 まずはここから!
敬語の3種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)を整理しよう
前の章では、敬語がむずかしく感じられてしまう理由について確認しました。ここからは、いよいよ敬語の中身に入っていきます。
中学生の国語で学ぶ敬語は、大きく分けて「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類です。この3つをしっかり整理できるかどうかが、敬語を得意にできるかどうかの分かれ道になります。
最初に大切なことを一つ伝えておきましょう。敬語は、言葉の形で覚えるものではありません。「だれを立てる言葉なのか」という考え方で整理すると、とてもシンプルになります。この章では、小学生でも理解できる考え方を使って、敬語の3種類を順番に確認していきます。
▼敬語は3種類に分けて考える
中学国語では、敬語を次の3つに分けて学びます。
-
・尊敬語
-
・謙譲語
-
・丁寧語
この3つは、すべて「ていねいな言い方」ですが、役割はまったく同じではありません。大きな違いは、「だれを立てているか」です。
つまり、敬語の種類を見分けるときは、
「この言葉は、だれの立場を高くしているのか」
を考えることが重要になります。
この視点を持たずに、「これは尊敬語」「これは謙譲語」と名前だけを覚えようとすると、混乱してしまいます。逆に、立場の違いがわかれば、敬語は自然と整理できるようになります。
▼尊敬語は「相手を高める」言葉
尊敬語とは、
話し相手や話題に出てくる人の行動を高めて表す言葉 です。
先生、目上の人、お客さんなど、「相手を立てたいとき」に使われます。
たとえば、
「先生が来る」という文を敬語にすると、
「先生がいらっしゃる」となります。
このとき、高くしているのは「先生」です。つまり、尊敬語は「相手の行動を高める言葉」だと考えると、とてもわかりやすくなります。
「だれのことをすごい人として言っているのか」を意識すると、尊敬語は自然に判断できるようになります。

▼謙譲語は「自分を低くする」言葉
謙譲語は、尊敬語とは反対の考え方をします。
謙譲語とは、
自分の行動を低く表すことで、相手を立てる言葉 です。
たとえば、
「私が先生のところへ行く」を敬語にすると、
「私が先生のところへうかがう」となります。
ここで低くしているのは「自分」です。自分を低くすることで、結果的に相手を立てているのが謙譲語の特徴です。
この考え方も、小学生向けに言い換えると、
「自分をひかえめに言う言い方」 です。
「だれの行動を小さく言っているのか」に注目すると、謙譲語は見分けやすくなります。

▼丁寧語は「言い方をていねいにする」言葉
丁寧語は、尊敬語や謙譲語とは少し役割が違います。
丁寧語は、「だれかを高めたり低くしたりする」のではなく、
言い方そのものをていねいにする言葉 です。
代表的なのが、「です」「ます」です。
「行く → 行きます」
「読む → 読みます」
のように、文全体をていねいにする働きをします。
丁寧語は、相手を選ばず使える敬語です。そのため、小学生が最初に学ぶ敬語でもあります。ただし、丁寧語だけでは、目上の人に対して失礼になる場合もあります。この点が、中学生になって混乱しやすい理由の一つです。
▼なぜ3種類の敬語は混同しやすいのか
尊敬語・謙譲語・丁寧語は、すべて「ていねいな言い方」に見えるため、混同しやすくなります。特に、「です・ます」がついていると、すべて同じ敬語だと思ってしまいがちです。
しかし、本当に大切なのは形ではなく、「だれをどうしている言葉か」です。
相手を高めているのか、
自分を低くしているのか、
それとも言い方を整えているだけなのか。
この視点を持つことで、3種類の敬語ははっきりと区別できるようになります。
第3章 尊敬語とは?
相手の行動を高めて表す言葉
前の章では、敬語が「尊敬語・謙譲語・丁寧語」の3種類に分かれることを確認しました。
この章では、その中でも特に中学生が最初につまずきやすい「尊敬語」について詳しく見ていきます。尊敬語は、学校生活でもよく使われる敬語です。先生の行動を表すとき、目上の人について話すときなど、さまざまな場面で登場します。まずは、「尊敬語がどんな役割をもつ言葉なのか」をしっかり理解することから始めましょう。
▼尊敬語の基本的な役割とは
尊敬語とは、相手の行動や状態を高めて表す言葉 です。
ポイントは、「だれの行動を言い表しているのか」です。話し相手や話題に出てくる人が目上の人であれば、その人の行動を高めて表現するために尊敬語を使います。
たとえば、
「先生が教室に来る」という文では、行動の主語は「先生」。
この場合、「来る」をそのまま使うのではなく、
尊敬語にして「先生が教室にいらっしゃる」と表します。
このように、尊敬語は「相手をえらくする言葉」だと考えると、小学生でも理解しやすくなります。

▼よく使われる尊敬語の具体例
尊敬語には、よく使われる決まった言い換えがあります。中学生のうちは、まず基本的なものを押さえておくことが大切です。
-
・行く → いらっしゃる
-
・来る → いらっしゃる
-
・見る → ご覧になる
-
・言う → おっしゃる
-
・する → なさる
これらは、定期テストでもよく出題される代表的な尊敬語です。ただし、覚えるときは「行く=いらっしゃる」と丸暗記するのではなく、「相手の行動を高めているから尊敬語になる」という理由とセットで理解しましょう。
▼「お/ご〜になる」の形を理解しよう
尊敬語には、「特別な言い換え」だけでなく、決まった形で作れるものもあります。
それが、「お/ご+動詞の連用形+になる」という形です。
たとえば、
-
読む → お読みになる
-
書く → お書きになる
-
説明する → ご説明になる
この形は、「相手の行動を高める」という尊敬語の考え方にぴったり合っています。ただし、すべての動詞に使えるわけではありません。「見る」「言う」など、すでに専用の尊敬語がある動詞には使わないのが基本です。
▼尊敬語にしない方がよいケース
尊敬語は便利な言葉ですが、使えば使うほどよいわけではありません。
特に注意したいのは、自分の行動には尊敬語を使わないという点です。
たとえば、
×「私が資料をご覧になります」という文は間違いです。
尊敬語は「相手を高める言葉」なので、自分の行動に使うことはできません。
このような間違いは、「ていねいに言おう」と意識しすぎたときに起こりやすいです。敬語は、ていねいさよりも「だれの行動か」を優先して考えることが大切です。
▼中学生がテストで間違えやすい尊敬語
定期テストでは、尊敬語と謙譲語を取り違える問題がよく出ます。
たとえば、
「先生のところへ(行く)」
という問題で、「いらっしゃる」を選んでしまうケースです。
「いらっしゃる」は尊敬語ではありますが、ここでは主語は「自分」なので、自分の行動を低くする謙譲語の「うかがう」を使います。主語がだれなのかを確認せずに「行く」→「いらっしゃる」と考えてしまうと、間違えてしまいます。テストでは、必ず「だれが行動しているのか」を最初に確認しましょう。
第4章 謙譲語とは?
自分の行動をへりくだって伝える言葉
前の章では、尊敬語が「相手の行動を高めて表す言葉」であることを学びました。この章で扱う「謙譲語」は、その尊敬語とセットで理解することがとても大切な敬語です。
中学生が敬語で一番混乱しやすいのも、この謙譲語です。「ていねいに言っているのに間違いになる」「尊敬語との違いがわからない」と感じる人も多いでしょう。しかし、考え方さえつかめば、謙譲語は決して難しいものではありません。
ここでは、尊敬語との違いを意識しながら、謙譲語の基本を整理していきます。
▼謙譲語の基本的な考え方
謙譲語とは、自分の行動を低く表すことで、相手を立てる言葉 です。
尊敬語が「相手を高める言葉」だったのに対し、
謙譲語は「自分をへりくだる言葉」だと考えると、違いがはっきりします。
たとえば、
「私が先生のところへ行く」という文では、行動の主語は「私」です。
この場合、尊敬語は使えません。
自分の行動を低くして、「私が先生のところへうかがう」と表します。
このように、「自分が何をするのか」をへりくだって言うのが、謙譲語の基本です。

▼よく使われる謙譲語の具体例
謙譲語にも、よく使われる決まった言い換えがあります。中学生のうちは、次のような基本例をしっかり押さえておきましょう。
-
行く → うかがう
-
言う → 申し上げる
-
する → いたす
-
聞く → うかがう
-
会う → お目にかかる
これらは、「自分の行動」を低く言い表す言葉です。覚えるときは、「謙譲語=自分が主語」と意識しながら例文と一緒に確認すると、混乱しにくくなります。
▼「お/ご〜する」の形の意味
謙譲語には、決まった形で作れるものもあります。
それが、「お/ご+動詞の連用形+する」という形です。
たとえば、
-
手伝う → お手伝いする
-
説明する → ご説明する
-
案内する → ご案内する
この形は、「自分が行う行動」をていねいに、そしてへりくだって伝える働きをします。ただし、すでに決まった謙譲語がある動詞(行く・言うなど)には、この形を使わないのが基本です。
▼尊敬語との見分け方のコツ
尊敬語と謙譲語を見分ける一番のコツは、
主語がだれかを確認すること です。
主語が「相手・目上の人」→ 尊敬語
主語が「自分」→ 謙譲語
このルールを先に確認するだけで、多くのミスは防げます。テストでも、まず「だれが行動しているか」に線を引いてから敬語を選ぶ習慣をつけましょう。

▼謙譲語を使うときの注意点
謙譲語で特に注意したいのは、相手の行動には使わないという点です。
たとえば、
×「先生が私に申し上げました」という文は間違いです。
謙譲語は、自分を低くする言葉なので、相手の行動には使えません。「ていねいだから正しい」と思い込まず、「だれの行動か」を必ず確認しましょう。
第5章 丁寧語とは?
だれにでも使える基本の敬語
ここまで、尊敬語と謙譲語について学んできました。どちらも「だれを立てるか」を考える必要があり、少し難しく感じた人もいるかもしれません。
この章では、敬語の中で最も身近で、だれにでも使いやすい「丁寧語」について整理します。丁寧語は、小学生のころから自然に使ってきた敬語でもあり、中学生の国語文法を理解するうえで大切な土台になります。
▼丁寧語は「相手を選ばず使える」敬語
丁寧語とは、言い方をていねいにする敬語 です。
尊敬語や謙譲語のように、「相手を高める」「自分を低くする」という働きはありません。文全体を整えて、ていねいな印象を与えるのが丁寧語の役割です。
そのため、丁寧語は相手を選ばずに使うことができます。友だち、先生、家族、初対面の人など、さまざまな場面で使えるのが特徴です。まずは、「丁寧語は一番広く使える敬語」だと押さえておきましょう。

▼「です・ます」は丁寧語
丁寧語の代表が、「です」「ます」です。
たとえば、
「今日は雨だ」→「今日は雨です」
「本を読む」→「本を読みます」
このように、文の終わりを「です・ます」にすることで、文全体がていねいになります。特別な言い換えをしなくても使えるため、敬語の中で最も身近な存在と言えるでしょう。
中学生の定期テストでは、「次の文に使われている敬語の種類を答えなさい」という問題で、「です・ます」が使われている文が出題されることもあります。その場合は、「丁寧語」であることを落ち着いて答えましょう。
▼小学生が最初に学ぶ敬語とのつながり
小学生のころ、「ていねいに話すときは、です・ますを使いましょう」と教わった人が多いはずです。これは、まさに丁寧語の学習です。
つまり、丁寧語は、敬語の入り口としてとても大切な役割を持っています。
中学生になってから学ぶ尊敬語や謙譲語は、この丁寧語の理解をもとに、さらに人間関係を考える段階へ進んだものです。「小学生で学んだことが、ここで終わる」のではなく、「ここから広がっていく」と考えると、学習の流れがつかみやすくなります。
▼丁寧語と尊敬語・謙譲語の違い
丁寧語と尊敬語・謙譲語の一番の違いは、「立場を変えるかどうか」です。
尊敬語:相手の立場を高める
謙譲語:自分の立場を低くする
丁寧語:立場は変えず、言い方だけをていねいにする
この違いを理解していないと、「です・ますがついているから尊敬語だ」と勘違いしてしまうことがあります。形ではなく、役割の違いで判断することが大切です。
▼丁寧語だけでは失礼になる場面もある
丁寧語は便利ですが、どんな場面でも十分というわけではありません。
たとえば、先生や目上の人の行動について話すときに、丁寧語だけを使うと、敬意が足りないと感じられることがあります。
「先生が来ます」という文は、文としては間違いではありませんが、
より丁寧にするなら尊敬語を使って
「先生がいらっしゃいます」と表した方がよい場合もあります。
このように、「丁寧語だけでよい場面」と「尊敬語や謙譲語が必要な場面」を使い分けることが、中学生の国語文法では求められます。
第6章 これで完璧!
敬語の使い分け練習とテスト対策のポイント
ここまで、尊敬語・謙譲語・丁寧語について、それぞれの役割や使い方を学んできました。この最終章では、それらを「実際にどう使い分けるのか」という視点で整理します。敬語は、理解しただけでは点数につながりません。文の中で正しく判断し、使えるようになることが大切です。ここでは、会話文の例やテストによく出る問題を通して、敬語を確実に身につけるポイントを確認していきましょう。
▼会話文での敬語の使い分け例
敬語の問題では、会話文が使われることがよくあります。
会話文では、
話している人と聞いている人の関係を正しく読み取る 必要があります。
たとえば、
生徒:「先生、質問があるので職員室にうかがってもいいですか?」
先生:「ええ、あとで職員室に来てください。」
この場面で、生徒が自分の行動について話すときは謙譲語を使い、先生の行動について話すときは尊敬語を使うのが基本です。
会話文では、「だれが話しているのか」「だれの行動なのか」を一文ずつ確認することが大切です。

▼定期テストでよく出る問題パターン
定期テストでは、敬語に関して次のような問題がよく出題されます。
-
敬語の種類を答える問題
-
普通の言い方を敬語に直す問題
-
会話文の空らんに入る言葉を選ぶ問題
これらの問題に共通しているのは、「文の意味を理解しているか」が問われている点です。言葉だけを見て判断すると、ひっかけにかかってしまいます。必ず、文全体を読んでから答えるようにしましょう。
▼間違えやすい敬語の組み合わせ
中学生が特に間違えやすいのが、尊敬語と謙譲語の取り違えです。
たとえば、
×「私が資料をご覧になります」
は間違いです。「ご覧になる」は尊敬語なので、自分の行動には使えません。このようなミスは、「ていねいそうだから正しい」と判断してしまうことで起こります。
▼「主語はだれか」を考えることが最重要
敬語を正しく使うために、最も大切なのは
主語を意識すること です。
どんな問題でも、最初にやるべきことは、「だれが行動しているのか」を確認することです。
-
・相手の行動 → 尊敬語
-
・自分の行動 → 謙譲語
-
・言い方を整える → 丁寧語
この3つを当てはめれば、多くの問題は解けるようになります。テストでは、文の中の主語に線を引いてから考える習慣をつけましょう。
▼敬語は社会に出ても役立つ言葉
敬語は、テストのためだけに学ぶものではありません。将来、社会に出たとき、正しい敬語を使えることは大きな力になります。
相手を思いやり、場面に応じた言葉を選ぶことは、人間関係を円滑にする大切なスキルです。
中学生のうちに敬語の考え方を身につけておくことは、これから先の生活に必ず役立ちます。

本コラムでは、「敬語が苦手」「どう使い分ければいいかわからない」と感じている小学生・中学生に向けて、敬語の基本から実践的な考え方までを段階的に解説してきました。
敬語は、ただ言葉を暗記するだけでは身につきません。
大切なのは、
「だれの行動を、だれに向けて伝えているのか」
を考えることです。
この視点をもつことで、尊敬語・謙譲語・丁寧語は、単なる難しい言葉ではなく、意味のある“使える言葉”として理解できるようになります。
前半では、敬語が必要とされる理由や、相手を大切にするための言葉であることを確認しました。敬語はルールを守るためのものではなく、相手への思いやりを形にするための表現です。この考え方を知るだけでも、敬語に対する見方は大きく変わったはずです。
また、尊敬語と謙譲語の違いについては、「相手の行動か」「自分の行動か」という主語の意識が何より重要であることを学びました。ここを押さえることで、混乱しがちな敬語の使い分けが、ぐっと整理しやすくなります。
さらに、丁寧語については、だれに対しても使える基本の敬語として、小学生の学習内容ともつながりがあることを確認しました。一方で、丁寧語だけでは失礼になってしまう場面があることも学び、中学生として一段階レベルアップした敬語の考え方を身につけることができたでしょう。
最後には、会話文や定期テストを想定した実践的なポイントを通して、敬語を「点数につなげる力」へと変える方法も整理しました。
敬語は、テストのためだけの知識ではありません。将来、社会に出たとき、人と人との関係を円滑にし、自分の考えを正しく伝えるための大切な道具になります。今は難しく感じても、少しずつ考え方を積み重ねていけば、必ず理解できるようになります。
間違えることを恐れず、「主語はだれか」「相手の立場はどうか」を考えながら、敬語を味方につけていきましょう。
このコラムが、敬語を学ぶ第一歩となり、自信をもって言葉を使えるようになるきっかけになれば幸いです。
お子さまの学習にお悩みの保護者の方へ。

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小学生向けに言い換えると、
「相手をえらく見せる言い方」が尊敬語 です。